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2016/01/06

独断的映画感想文:飢餓海峡

日記:2016年1月某日
映画「飢餓海峡」を見る.0
1965年.監督:内田吐夢.
出演:三國連太郎(犬飼多吉/樽見京一郎),風見章子(妻敏子),左幸子(杉戸八重),加藤嘉(父長左衛門),伴淳三郎(弓坂吉太郎),山本麟一(和尚),高倉健(味村時雄),沢村貞子(妙子).
昭和22年9月,北海道を台風が襲い,岩内では強風下質屋の強盗殺人放火事件が発生,市街の大半を焼き尽くした.2_2
その直後発生した青函連絡船・層雲丸遭難事件では,乗客名簿にない2名の水死体が発見され,これは岩内放火殺人の犯人と目される2名と判明した.
警察は彼等と同行していた犬飼多吉の行方を追うが,犬飼は大湊で娼婦・杉戸八重の客となったあとは行方が判らなくなった.八重も姿を消し事件は迷宮入りとなる.
10年後,八重他1名の死体が東舞鶴で発見され,所轄警察はかって八重を追っていた函館署の刑事・弓坂の存在を知り,捜査協力を依頼する….1_2
水上勉の原作を,3時間を超える長編にまとめた内田吐夢の名作.
「砂の器」と並び称されるが,両方とも事件の背景に日本の厳しい貧困があったことを描いているのが,特長である.
映画はミステリとして事件の謎を追うが,証拠を積み重ねて犯罪の厳格な証明を行うことより,貧困の故に犯した犯罪に対する犯人の葛藤を,情念をもって突き崩していく展開が主筋となっている.3
ここにおいて伴淳三郎の好演が印象的であり,証拠で追い詰めようと気負う高倉健の刑事・味村は浅薄に見える.
如何にもこの時代らしい映画,終幕の犯人の行動は現代の我々から見るといささか唐突だが,物語としてはこれしか有り様はなかったであろう.長尺ながら一気に見れる映画だった.4
★★★☆(★5個が満点)
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