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2016年2月に作成された記事

2016/02/04

独断的映画感想文:アパートの鍵貸します

日記:2016年1月某日
映画「アパートの鍵貸します」を見る.1
1960年.監督:ビリー・ワイルダー.
出演:ジャック・レモン(C.C.Baxter),シャーリー・マクレーン(Fran Kubelik),フレッド・マクマレイ(J.D.Sheldrake).
バクスターは巨大保険会社に勤める独身の中年男,彼は仕事が定時に終わってもなかなか家に帰れない.アパートを上司の情事に貸し出している為だ.
それを知らない近所の連中や大家さんは,彼を毎晩の様に女を連れ込む遊び人と信じている.
彼はエレベーターガールのフランを密かに愛しているが,フランは実は彼の上司シェルドレイクの愛人だった.シェルドレイクはバクスターのアパートの噂を聞き,アパートを貸し出せば出世させようと提案する….2
この映画は既に高い評価を確立しており,芸達者なジャック・レモンの好演,巧妙に作られ伏線が最後に収斂していく脚本の巧みさ等,文句のつけ様はない.
名女優シャーリー・マクレーンの若き姿も独特の魅力があるし,TVドラマ「パパ大好き」のフレッド・マクマレイも懐かしい.ハッピーエンドのラブコメとして名作に違いない.
しかし個人的には苦手な映画.
そもそもアパートの鍵を貸すと言う行為自体が,納得がいかない.何がきっかけでこういうことになったのか,この様なことで出世して何が嬉しいのか.3
更に言えば,週2日自分のベッドで上司との情事を行っていた女と知って,直ちにフランを愛せるものだろうか.
設定自体が受け入れられないので,映画を楽しめなかった.こういうのは,監督と自分の相性としか言い様がない.残念でした.
★★★(★5個が満点)
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2016/02/01

独断的映画感想文:ピンクとグレー

日記:2016年1月21日
映画「ピンクとグレー」を見る.1
2016年.監督:行定勲.
出演:中島裕翔(白木蓮吾),菅田将暉(河田大貴),夏帆(サリー),岸井ゆきの,千葉哲也,マキタスポーツ,入江甚儀,橋本じゅん,篠原ゆき子,矢柴俊博,宮崎美子,柳楽優弥.
映画の冒頭,6人の少女達の踊りと美貌の青年・白木蓮吾の自殺シーンが交互に描かれる.
白木蓮吾は人気絶頂の俳優,その自殺の現場に呼び寄せられた旧友の河田大貴は一夜にして有名人となる.2
画面は14年前に戻り,大阪から横浜に引っ越してきた大貴は,地元の小学校の蓮吾とサリーという友人を得る.サリーはその後転居したが,蓮吾と大貴はバンドを組んでいた関係のまま進学せず,一つアパートの部屋をシェアして暮らす.
やがて蓮吾はスカウトの目に止まり出世していくが,大貴は売れないエキストラのまま二人の差は開いていった….
前半だけでいろいろと複雑なストーリーは,後半状況が一変すると共に更にややこしい話となる.
売れっ子なのに死を選んだ蓮吾とその死によって浮かび上がろうとする大貴,大貴と共に生きようとするサリー,そして謎の死を遂げた美貌の踊り手・蓮吾の姉が紡ぐ物語の謎は,どのように解き明かされるのか.3
映画は複雑なプロットと若手俳優の熱演が楽しめる佳作だ.主演の中島裕翔,菅田将暉,夏帆の演技は見応えあり.柳楽優弥は短い登場シーンながら,圧倒的な存在感があった.
しかし複雑なプロットが登場人物の個性を混乱させ,印象を弱めた憾みも無しとはしない.
冒頭の6人の少女の踊りの謎は解明されるが,6通の遺書の説明はないままだ.
見終わったあとの印象がややトッ散らかった映画だった.
★★★☆(★5個が満点)
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番外:独断的歌舞伎感想文 壽初春大歌舞伎 昼の部

日記:2016年1月某日
「壽初春大歌舞伎」を見る.Kabukiza_201601fff_39d3a65da87ca803
「一、廓三番叟(くるわさんばそう)」.出演:傾城千歳太夫(孝太郎),新造松ヶ枝(種之助),太鼓持藤中(染五郎).「二、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら) 鳥居前」.出演:佐藤忠信実は源九郎狐(橋之助),源義経(門之助),静御前(児太郎),逸見藤太(松江),武蔵坊弁慶(彌十郎).「三、梶原平三誉石切(かじわらへいぞうほまれのいしきり) 鶴ヶ岡八幡社頭の場」.出演:梶原平三景時(吉右衛門),梢(芝雀),俣野五郎景久(歌昇),奴菊平(種之助),山口十郎(由次郎),川島八平(桂三),岡崎将監(宗之助),剣菱呑助(男女蔵),大庭三郎景親(又五郎),六郎太夫(歌六).「四、河竹黙阿弥 作 新古演劇十種の内 茨木(いばらき)」.出演:伯母真柴実は茨木童子(玉三郎),士卒運藤(鴈治郎),士卒軍藤(門之助),太刀持音若(左近),家臣宇源太(歌昇),渡辺源次綱(松緑).
廓三番叟は孝太郎がしっかりした踊りで威厳ある美しさ.種之助はふっくらして可愛い女形だがちょっとハナが上を向いている.
鳥居前は地味な進展でジョギング後の眠気を押さえかねた.橋之助は殆ど記憶に無い,誠に失礼しました.
石切梶原は吉右衛門が文句なしに楽しめた.
穏やかな顔貌に終始しつつ,俣野の試し切りを押しとどめる瞬間の厳しい表情,梢の口説きを聞きながら淡々と柄に下げ緒を巻いていくゆったりした動き等,誠に役を自家薬籠中のものとして見事.又五郎の大庭影親,歌六の六郎太夫,梢の芝雀も素敵.
茨木は玉三郎が素晴らしい.鬼女となって斬られた左腕を掴んでからの不気味な笑いは,印象的.
松緑は所作は良いが,台詞が一本調子で今ひとつ.左近の踊りはもう少し頑張りましょう.
しかし全体にお正月にふさわしい豪華な舞台で,心から楽しんだ.
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