独断的映画感想文:アパートの鍵貸します
日記:2016年1月某日
映画「アパートの鍵貸します」を見る.
1960年.監督:ビリー・ワイルダー.
出演:ジャック・レモン(C.C.Baxter),シャーリー・マクレーン(Fran Kubelik),フレッド・マクマレイ(J.D.Sheldrake).
バクスターは巨大保険会社に勤める独身の中年男,彼は仕事が定時に終わってもなかなか家に帰れない.アパートを上司の情事に貸し出している為だ.
それを知らない近所の連中や大家さんは,彼を毎晩の様に女を連れ込む遊び人と信じている.
彼はエレベーターガールのフランを密かに愛しているが,フランは実は彼の上司シェルドレイクの愛人だった.シェルドレイクはバクスターのアパートの噂を聞き,アパートを貸し出せば出世させようと提案する….
この映画は既に高い評価を確立しており,芸達者なジャック・レモンの好演,巧妙に作られ伏線が最後に収斂していく脚本の巧みさ等,文句のつけ様はない.
名女優シャーリー・マクレーンの若き姿も独特の魅力があるし,TVドラマ「パパ大好き」のフレッド・マクマレイも懐かしい.ハッピーエンドのラブコメとして名作に違いない.
しかし個人的には苦手な映画.
そもそもアパートの鍵を貸すと言う行為自体が,納得がいかない.何がきっかけでこういうことになったのか,この様なことで出世して何が嬉しいのか.
更に言えば,週2日自分のベッドで上司との情事を行っていた女と知って,直ちにフランを愛せるものだろうか.
設定自体が受け入れられないので,映画を楽しめなかった.こういうのは,監督と自分の相性としか言い様がない.残念でした.
★★★(★5個が満点)
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