独断的映画感想文:007 スペクター
日記:2016年4月某日
映画「007 スペクター」を見る.
2015年.監督:サム・メンデス.
出演:クリストフ・ヴァルツ(Oberhauser),ダニエル・クレイグ(James Bond),レイフ・ファインズ(M),ベン・ウィショー(Q),ナオミ・ハリス(Moneypenny),レア・セドゥ(Madeleine Swann),モニカ・ベルッチ(Lucia),デイヴ・バウティスタ(Mr. Hinx),ステファニー・シルマン(Estrella),アンドリュー・スコット(Denbigh),ロリー・キニア(Tanner),イェスパー・クリステンセン(Mr. White).
冒頭,メキシコシティの死者の日の祭を舞台にスペクターの配下・スキアラを追うボンド,彼を狙ったボンドの銃弾は建物の大崩壊を引き起こす.
スキアラを殺害しロンドンに戻ったボンドは,国家安全保障局のCから統制違反を理由に無期停職を命ぜられる.Cは00ナンバーの廃止とMI6の吸収合併・つまりMの失脚を画策していた.
停職中のボンドはMの秘書マネーペニーとQの協力の下に,スペクターの殺し屋の襲撃と戦いつつスペクターの本拠への手掛かりを求め転戦,旧敵ホワイトの娘・マドレーヌと出会うが….
筋書きはボンドシリーズの第1作「ドクター・ノオ」と同様,手掛かりを追っての転戦,現れる美女との逢瀬,敵に捕らわれ最後の対決という流れだ.その点はやや物足りないし,冒頭のスキアラを巡る攻防戦も迫力は今ひとつ.
だいたい敵を追っての転戦中に,タキシードと夜会服を着て食堂車でマティニーを飲むパターンに,なぜ固執するのだろう?その辺は前2作で吹っ切ったと思っていたのに.
それでもダニエル・クレイグと今回のボンドガール:レア・セドゥの魅力には抗えない.この両名があって初めて,今回の映画はシリーズの水準を維持して成り立ったと言って過言ではない.
もう一つの魅力:サム・スミスのテーマ曲の歌唱も素晴らしい.この2点で充分楽しめる映画,見て損はなし.
★★★★(★5個が満点)
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