独断的映画感想文:ケープタウン
日記:2016年4月某日
映画「ケープタウン」を見る.
2013年.監督:ジェローム・サル.
出演:オーランド・ブルーム(Brian Epkeen),フォレスト・ウィッテカー(Ali Sokhela),コンラッド・ケンプ(Dan Fletcher),インゲ・ベックマン(Ruby),ティナリー・ヴァン・ウィック(Claire),ルガルド・ヴァン・デン・ベルグ(De Beer),ランドール・メイジエ(Cat),パトリック・リスター(Opperman).
南アフリカのケープタウン.白人女性ニコールの惨殺死体が発見される.ズールー族出身の刑事アリはブライアンとダンを率いて捜査を担当する.
ニコールの体内からは未知の薬物が検出される.ニコールの携帯からの発信情報に基づき,3人はミューゼンベーグ海岸で売人スタンを探すが,強力な銃や無線機を装備した黒人グループと遭遇,極めて凶暴な彼等にダンは惨殺された.
ケープタウンで頻発している子供の行方不明事件にもこの薬物が絡んでいると思われ,捜査はアパルトヘイト時代末期に政府の指示で薬物開発を行っていたオパーマンに辿り着くが….
ブライアンは酒と女で身を持ち崩し,離婚した妻は歯科医と,息子は別居して暮らしているが,未だに元妻を愛している.ダンは腫瘍の治療中の妻にとってなくてはならない伴侶だった.アリはアパルトヘイト時代に父を焼殺され,子供だった自身も白人にけしかけられた犬に噛まれ重傷を負った過去がある.今はタフで陽気な老母と暮らす.
この様な主人公たちに共感した観客は,やがてあまりに無残で凶悪な犯人たちの暴力を直視することになるだろう.
傷つきボロボロになったアリとブライアンが,最後に犯人たちと対決するシーンは誠に印象的.見て損はなし.
★★★★(★5個が満点)
人気ブログランキングへ
固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
最近のコメント