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2016/05/21

独断的映画感想文:特捜部Q 檻の中の女

日記:2016年5月某日
映画「特捜部Q 檻の中の女」を見る.1
2013年.監督:ミケル・ノルガード.デンマーク映画.
出演:ニコライ・リー・コス(Carl Morck),ファレス・ファレス(Assad),ソニア・リクター(Merete Lynggaard),ミケル・ボー・フォルスゴー(Uffe Lynggaard),ソーレン・ピルマーク(Marcus Jacobsen),トロールス・リュービュー(Hardy Henningsen).2
カールは殺人課の刑事,ある事件の容疑者を追い詰めるが応援が来ず,チーム3人で踏み込んだところ容疑者は死んでいた.ところが背後から別人が発泡,部下1名は殉職,1名は全身不随となる重傷,自身も3ヶ月の重傷を負う.
復帰後は殺人課を解任され,特捜部Qという新設部署で未解決事件の資料チェックを命じられる.
助手のアサドと取りかかった事件は5年前の美人政治家ミラーデ失踪事件.フェリーからの投身自殺と片付けられた事件を調べ,その処理に違和感を持つカール.調べを進めるうち拉致の可能性を確信するが,当初の捜査官の妨害により,カール等は捜査の中止を命じられる….3
原作は北欧ミステリの傑作,どういう映画になったか興味津々だったが結果はまずまず.
謎解き自体は地味だが,この映画の魅力は拉致監禁の特異な残酷さと,カール・アサドのコンビの個性にある.
原作との対比で言えば,映画にはもう少しアサドの個性に関する描写(アサドはかなり苦労してきた外国人だが捜査の経験があるらしく,またユニークなユーモアの持ち主でもある)が欲しかった.
全体の描写も97分では尺がちょっと足りない.120分使って監禁状態や捜査の進展をもう少し丁寧に描写したら,どうだったろう.4
とは言え捜査ミステリとして充分な水準,オーソドックスな物語の進展が心地よい.見て損はなし.
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