番外:独断的歌舞伎感想文 七月大歌舞伎 夜の部 荒川の佐吉(あらかわのさきち)/鎌髭(かまひげ)景清(かげきよ)
日記:2016年7月某日
「七月大歌舞伎 夜の部」を見る.
「一、荒川の佐吉(あらかわのさきち)」.出演:荒川の佐吉(猿之助),相模屋政五郎(中車),極楽徳兵衛(男女蔵),大工辰五郎(巳之助),お八重(米吉),絵馬屋重作(桂三),あごの権六(由次郎),鍾馗の仁兵衛(猿弥),丸総女房お新(笑也),隅田の清五郎(門之助),成川郷右衛門(海老蔵).
川崎哲男 脚本,松岡 亮 脚本,藤間勘十郎 演出・振付 壽三升景清.「二、歌舞伎十八番の内 鎌髭(かまひげ) 歌舞伎十八番の内 景清(かげきよ)」.出演:〈鎌髭〉 修行者快鉄実は悪七兵衛景清(海老蔵),猪熊入道(市川右近),下男太郎作実は梶原源太(亀三郎),下男次郎作実は尾形次郎(九團次),下男三郎吾実は愛甲三郎(巳之助),下女お梅実は梶原妹白梅(尾上右近),下女お菊実は尾形妹園菊(米吉),下男四郎丸実は三浦四郎丸(鷹之資),うるおい有右衛門(市蔵),かわうそお蓮(萬次郎),鍛冶屋四郎兵衛実は三保谷四郎(左團次).〈景清〉 悪七兵衛景清(海老蔵),梶原源太(亀三郎),尾形次郎(九團次),愛甲三郎(巳之助),三浦四郎丸(鷹之資),阿古屋(笑三郎),岩永左衛門(猿弥),花菱屋女房おさく(右之助),秩父庄司重忠(猿之助).
荒川の佐吉は以前仁左衛門で見た.
今回の猿之助の演技は,口跡良くテンポ良く,ここというところでの迫力は胸を打つ.猿之助という役者が,台詞術でも聞かせる素晴らしい舞台.
真山青果の古くさい説教調の台詞には閉口するが,それを吹き飛ばす猿之助の出来だった.
巳之助の辰五郎,猿弥の仁兵衛,門之助の清五郎が役に合って良かった.
鎌髭・景清は荒事の定番,まあ海老蔵が活躍すればそれで良い.
今回は成田屋以外の高島屋・澤瀉屋がよく頑張って舞台を盛り上げた.右近(市川)の猪熊入道,右之助のおさく,猿弥の岩永等が活躍.
後の大エビの出現にはビックリ仰天.大変楽しい舞台だった.
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