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2016/08/26

番外:独断的歌舞伎感想文 八月納涼歌舞伎 膝栗毛/紅かん/土蜘/廓話

日記:2016年8月某日
歌舞伎座で八月納涼歌舞伎2部・3部を見る.Kabukiza_201608fffl_bb6147f51c7243f
第二部:十返舎一九 原作より.杉原邦生 構成,戸部和久 脚本,市川猿之助 演出.「一、東海道中膝栗毛(とうかいどうちゅうひざくりげ) 弥次郎兵衛/喜多八 宙乗り相勤め申し候」.出演:弥次郎兵衛(染五郎),劇場支配人出飛人/奉行大岡伊勢守忠相(獅童),盗賊白井髭左衛門(市川右近),天照大神(笑也),十六夜(壱太郎),茶屋女お稲実は三ツ大お新(新悟),五日月屋番頭藤六(廣太郎),梵太郎(金太郎),政之助(團子),読売屋文春(弘太郎),老船頭寿吉(寿猿),家主七郎兵衛(錦吾),役者/女札親師毬夜(春猿),石油王夫人麗紅花(笑三郎),役者/用人山田重右衛門(猿弥),闇金利太郎(亀蔵),アラブの石油王亜剌比亜太(門之助),五日月屋女房お綺羅(高麗蔵),女房お米(竹三郎),喜多八(猿之助).「二、艶紅曙接拙(いろもみじつぎきのふつつか) 紅かん」.出演:紅翫(橋之助),朝顔売阿曽吉(勘九郎),団扇売お静(七之助),蝶々売留吉(巳之助),町娘お梅(児太郎),大工駒三(国生),角兵衛神吉(宗生),角兵衛清吉(宜生),庄屋銀兵衛(彌十郎),虫売りおすず(扇雀).第三部:河竹黙阿弥 作.「一、新古演劇十種の内 土蜘(つちぐも)」.出演:叡山の僧智籌実は土蜘の精(橋之助),平井左衛門尉保昌(獅童),源頼光(七之助),巫女榊(児太郎),渡辺源次綱(国生),坂田主馬之丞公時(宗生),碓井靭負之丞貞光(宜生),太刀持音若(團子),石神実は小姓四郎吾(波野哲之),番卒藤内(巳之助),番卒次郎(勘九郎),番卒太郎(猿之助),侍女胡蝶(扇雀).くまざわあかね 原作,小佐田定雄 脚本,今井豊茂 演出.新作歌舞伎「二、廓噺山名屋浦里(くるわばなしやまなやうらざと)」.出演:酒井宗十郎(勘九郎),花魁浦里(七之助),牛太郎の友蔵(駿河太郎),留守居役田中(亀蔵),留守居役秋山(彌十郎),山名屋平兵衛(扇雀).
膝栗毛は肩のこらない爆笑喜劇.冒頭は黒衣後見をやって大失敗をこれでもかと繰り返す劇中劇のシーンから.
猿之助・染五郎のコンビはなかなか良い(特に最後の二人宙乗りは楽しかった)が,染五郎はいまいち喜多八という感じがしない育ちの良さが出てしまう.
金太郎・團子の主従コンビは,團子(12才)が見事な舞台度胸で金太郎(11才)をしのぐ活躍.
紅かんは橋之助のやわらかい踊りで楽しめた.芝翫の孫世代と巳之助が勢揃い,いずれも踊りは達者だが,勘九郎が立ち姿美しく見応えあり.
土蜘はさすがに橋之助が迫力もあって素晴らしい.ここでも團子が見事な太刀持ち.番卒が猿之助・勘九郎・巳之助と豪華な踊り手で楽しめたが,人気をさらったのは石神の波野哲之君3才3ヶ月.台詞も入っているし見えも切るし,この次男恐るべし.
最後の廓噺は笑福亭鶴瓶の新作落語の劇化で,話がまとまっていて人情話らしい中段も面白いが,泣かせるところまでは今一歩.勘九郎・七之助が良かった.
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