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2016/08/07

番外:独断的歌舞伎感想文 七月大歌舞伎 昼の部 柳澤騒動/流星

日記:2016年7月某日
「七月大歌舞伎 昼の部」を見る.Img_2951
宇野信夫 作・演出.織田紘二 補綴・演出.通し狂言「柳影澤蛍火(やなぎかげさわのほたるび) 柳澤騒動 本所菊川町浪宅より駒込六義園庭園まで」.出演:柳澤吉保(海老蔵),護持院隆光(猿之助),茶道千阿弥(市川右近),犬役人久保勘兵衛(男女蔵),成瀬金吾(亀三郎),篠原数馬(九團次),おさめの方(尾上右近),侍医順庵(寿猿),お伝の方(笑三郎),曽根権太夫(猿弥),奥方松江(笑也),犬役人酒井万蔵(市蔵),柳澤弥左衛門(家橘),徳川綱吉(中車),桂昌院(東蔵).「流星(りゅうせい) 市川猿之助宙乗り相勤め申し候」.出演:流星(猿之助),織姫(尾上右近),牽牛(巳之助).
柳澤騒動は,素浪人から美貌と色仕掛けで出世を果たした吉保の,栄華と破滅の物語.あんまりこういう構成の話は好きではない.
海老蔵もこれで主役張ってどうなのよという感じがしないでもない.
おさめ役の尾上右近が,美しく耐える女・でも吉保を愛し続ける女を演じて見応えあり.この人立ち姿もきれいなのだから,じっと立って動かない芝居が決まればもっと素敵だと思う.
夜の部でも好調だった市川右近と猿弥が,昼の部でも良かった.物語自体はやや退屈で,時々寝てしまいました.
流星は大半が猿之助の一人踊り.
牽牛・織女のせっかくの年に一度の逢瀬に,ご注進ご注進と飛び込んでくるが,話の中身は雷一家の夫婦げんかの実況中継という,他愛もないもの.
それを面を替え所作を変えて,雷夫婦と婆さん雷,坊や雷を踊り分ける.本当にこの人の才能は凄い.
巳之助と右近の牽牛・織女は冒頭の5分ほどを踊っただけだが,まあこの若い2人の踊りが見られて良かった.
最後の猿之助の宙乗りでご機嫌良く幕引き.
猿之助は,この長い踊りを,宙乗り用のハーネスをつけたまま踊ったようである.それも凄い.
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