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2016/08/21

独断的映画感想文:シン・ゴジラ

日記:2016年8月某日
映画「シン・ゴジラ」を見る.6
2016年.総監督:庵野秀明,監督:樋口真嗣,准監督:尾上克郎,特技監督:樋口真嗣.
出演:長谷川博己,竹野内豊,石原さとみ,市川実日子,柄本明,大杉漣,片桐はいり,國村隼,高良健吾,嶋田久作,塚本晋也,津田寛治,鶴見辰吾,ピエール瀧,平泉成,古田新太,前田敦子,松尾諭,松尾スズキ,三浦貴大,光石研,モロ師岡,余貴美子,渡辺哲その他大勢.
東京湾アクアラインの崩落浸水事故として始まったゴジラの襲来,ゴジラは幼生のまま蒲田に上陸し甚大な被害を与えるが,上陸後成体に変容し一旦東京湾に姿を消す.4
政府は対応策を協議し,自衛隊に出動を命じ作戦計画を立てるよう指示する.一方各省庁連携の対策班はゴジラのエネルギー源が核反応であることを掴み,ゴジラを凍結する為の方策を立てる.
ゴジラは更に巨大に成長し,相模湾に登場,鎌倉から上陸して真っ直ぐに首都近郊に迫る….
「シン・ゴジラ」は様々な意味で今見るべき映画だ.
一つは戦後71年アメリカの支配下にあり続け,3.11から5年未だに原発事故のコントロールは愚かその実態さえ掴めずにいる今の日本は,本当にこのままこの状態を続けていくのかという問題意識に対し,この映画が激しく想像力を刺激するからだ.2
また,原子爆弾,福島原発事故と放射線被曝を繰り返し受けてきた日本からシン・ゴジラを見る時,ゴジラは我々でもあるのだという直感を,この映画から受け止めざるを得ないからだ.
その意味で,シン・ゴジラは日本のゴジラのアイデンティティを確立した映画だと,見ることが出来る.
人間ドラマを極力削いで,荒ぶる破壊神ゴジラとこの国の組織力との死力を尽くした争闘を描ききった骨太の内容は,誠に素晴らしい.総勢328人のキャストに加え,各省庁,自衛隊,企業,自治体の協力を取り付けて完成させた監督陣の力も評価されるべきだ.ゴジラの放射線ビームによる破壊シーンの美しさ等,映像の魅力も印象的だ.
1
何より,ゴジラ第1作のテーマを復活させた音楽が素晴らしい.
一つ注文をつけるとしたら,登場人物たちが余りに早口なので(官僚というものはこういう早口で喋るものなのだそうだ),日本語のテロップをつけて欲しかったというあたり.
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