独断的映画感想文:ホットロード
日記:2016年8月某日
映画「ホットロード」を見る.
2014年.監督:三木孝浩.
出演:能年玲奈(宮市和希),登坂広臣(春山洋志),木村佳乃(ママ),小澤征悦(鈴木),鈴木亮平(玉見トオル),太田莉菜(宏子),竹富聖花(えり),落合モトキ(リチャード),山田裕貴(金パ),鷲尾真知子(おばさま先生),利重剛(高津),松田美由紀(春山の母).
これもコミック原作・製作委員会方式の映画.
父を早くに亡くし,母親は初恋の男性との不倫関係にある中学生・和希.
転校生・えりに誘われて彼女の先輩・宏子に会いに行き,その彼氏・トオルが率いる暴走族ナイツの切り込み隊長・春山と出会う.
春山も複雑な家庭環境の少年,お互いに突っ張り合う二人の出会いは最悪だったが,母親との関係が悪くなるなか和希は春山のバイクの後ろに乗るようになり,次第に二人の心は近づいていく….
能年玲奈の透明な美しさと硬質な思春期の少女の心情,登坂広臣の寡黙な突っ張り少年の意地が,この映画の魅力.二人の不器用な接近が胸に迫る.
コミック原作らしいファンタジーの世界の物語で,いろいろと細かい通常世界の諸事情は全て省かれているが,二人の演技が十分に魅力的でこの世界を満たす力がある.
パステル調のカメラの色調もこの映画の世界に相応しい.
見て損はなし.
★★★☆(★5個が満点)
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