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2016/09/22

独断的映画感想文:天空の蜂

日記:2016年9月某日
映画「天空の蜂」を見る.
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2015年.監督:堤幸彦.
出演:江口洋介(湯原),本木雅弘(三島),仲間由紀恵(赤嶺),綾野剛(雑賀),柄本明(室伏),國村隼(中塚),石橋蓮司(筒井),竹中直人(芦田),向井理(高彦(成人)),佐藤二朗(今枝),光石研(佐久間),落合モトキ(関根),やべきょうすけ(根上),手塚とおる(高坂),永瀬匡(上条),石橋けい(篤子).
東野圭吾の原作を,製作委員会方式で映画化.
国産最大の軍用ヘリコプター・ビッグBの完成引き渡しの日,ビッグBは設計開発者・湯原の息子・高彦を乗せたまま無線操縦により奪い取られた.3_2
ビッグBは敦賀の高速増殖炉「新陽」上空に至り,そこでホバリングする.犯人から脅迫状が届き,8時間以内に全国の原発のタービン棟を破壊しなければ,爆薬のしかけてあるビッグBをそのまま新陽に墜落させると言ってくる.
ビッグB開発の湯原,同じ企業の新陽担当の三島らは,所長の中塚,自衛隊・警察・消防関係者等と共に新陽に集結して対応を取るが….
発想は抜群で,巨大無人ヘリと高速増殖炉を使った政府への脅迫という展開は意表を突くものである.湯原高彦を救出する為の犯人とのやり取りや実際の救出活動は,なかなかに手に汗握る物語となった.
しかしプロットはその後が穴だらけで隙だらけ.テンポも悪いし家族を巡る物語の回想シーンもまだるっこしい.
終盤の湯原と三島のアクションシーンなど何故必要なのか理解できない.2_2
最後の作戦もまさかと思うようなちゃちい内容で,湯原が操縦リモコンをヘリコプター機上で振りかざすシーンにはどん引きした.
俳優陣も本木雅弘の好演に比べ,江口洋介やその妻役の女優は今ひとつ.せっかくの題材ながらB級映画としか思えない手応えとなった.
専門領域のプロをもっと加えて脚本に緻密さがあったらと悔やまれる.
★★(★5個が満点)
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