独断的映画感想文:ターミネーター 新起動/ジェニシス
日記:2016年10月某日
映画「ターミネーター 新起動/ジェニシス」をみる.
2015年.監督:アラン・テイラー.
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー(T-800),エミリア・クラーク(Sarah Connor),ジェイソン・クラーク(John Connor),ジェイ・コートニー(Kyle Reese),イ・ビョンホン(T-1000),J・K・シモンズ(O'Brien),マット・スミス(Alex),コートニー・B・ヴァンス(Miles Dyson),マイケル・グラディス(Lt. Matias),サンドリーヌ・ホルト(Detective Cheung),オットー・サンチェス(Detective Timmons).
後で「審判の日」と呼ばれた1997年のある日に意識に目覚め,人類を核戦争で壊滅させた人工知能.それが指揮する機械軍はしかし,2029年に至り人類抵抗軍により殲滅されようとしていた.
機械軍は抵抗軍の指導者ジョン・コナーの母サラ・コナーを殺害するべく,1984年の地球にターミネーターを送り込む.それを察知した抵抗軍は,サラ・コナー殺害を阻止すべくジョンの右腕カイルを1984年に送り込んだ.
1984年に到着したカイルはT-1000型ターミネーターに襲われるが,サラ・コナーと彼女が「おじさん」と呼ぶT-800型ターミネーターに救われる.
歴史は書き換えられパラレルワールドの錯綜の中,サラとカイルはその決着をつけようと,「審判の日」に人工知能の暴走を阻止するべく1997年に向かうが….
もとの素材の面白さでここまで来たシリーズだが,パラレルワールドで何でもありということになると,話しの収拾がつかなくなるのは致し方ない.
サラとカイルが1984年から1997年に飛ぶと,ロボットであるが故に年をとらない「おじさん」が装備を準備して待ち構えている辺りは面白いが,パラレルワールドの(映画から)捨て置かれた世界ではどんな歴史が刻まれるのか,この映画の穴ぼこが意識されてしまうところである.
シリーズを続けようとして余り無理な理屈付はしない方が良い.この映画の基本コンセプトとキャストは,それだけで十分魅力的なのだから.
★★★☆(★5個が満点)
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