独断的映画感想文:ブラック・スキャンダル
日記:2016年11月某日
映画「ブラック・スキャンダル」を見る.
20125年.監督:スコット・クーパー.
出演:ジョニー・デップ(James 'Whitey' Bulger),ジョエル・エドガートン(John Connolly),ベネディクト・カンバーバッチ(Billy Bulger),ロリー・コクレイン(Steve Flemmi),ジェシー・プレモンス(Kevin Weeks),デビッド・ハーバー(John Morris),ダコタ・ジョンソン(Lindsey Cyr),ジュリアンヌ・ニコルソン(Marianne Connolly),ケビン・ベーコン(Charles McGuire),コリー・ストール(Fred Wyshak),ピーター・サースガード(Brian Halloran),アダム・スコット(Robert Fitzpatrick),ジュノー・テンプル(Deborah Hussey).
南ボストンにシマを持つアイルランド系のギャング,ジミー・バルジャー.弟のビリーが上院議員に当選,その親友でジミーを畏敬するジョンがFBI捜査官となって地元に戻ってくる.
ジョンは,北ボストンのイタリアマフィア撲滅の為にジミーを情報屋として利用するとし,ジミーの悪行に目をつぶる一方,ジミーの情報でマフィアを壊滅させる.
一気に勢力を拡大したジミーは,対立するものを容赦なく排除していく.物語はジミーの犯罪を立件する為に,司法取引に応じたジミーの腹心達の証言というかたちで経年的に綴られていく….
ジミーの情け容赦のない殺人が際立つ映画である.
腹心達が司法取引に応じるのも無理はないと思わせる,惨い殺人シーンの連続に胸が悪くなる.その点で一般のギャング映画に見られるようなギャングへの感情移入が,全くあり得ない映画だ.
そのジミーを演じるジョニー・デップが,逆説的だが冷たい魅力充分.実際のジミーは65才で犯罪が露見したあと16年間逃亡し,81才で逮捕された.たいした活力である.
★★★☆(★5個が満点)
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