番外:独断的歌舞伎感想文 国立劇場12月歌舞伎公演 通し狂言 仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)第三部
日記:2016年12月某日
歌舞伎「通し狂言 仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)」第三部を見る.
八段目 道行旅路の嫁入,九段目 山科閑居の場,十段目 天川屋義平内の場,十一段目 高家表門討入りの場,同 広間の場,同 奥庭泉水の場,同 柴部屋本懐焼香の場,花水橋引揚げの場.
出演:【八段目】本蔵妻戸無瀬(中村魁春),娘小浪(中村児太郎).【九段目】加古川本蔵(松本幸四郎),妻戸無瀬(中村魁春),娘小浪(中村児太郎),一力女房お品(中村歌女之丞),由良之助妻お石(市川笑也),大星力弥(中村錦之助),大星由良之助(中村梅玉).【十段目】天川屋義平(中村歌六),女房お園(市川高麗蔵),大鷲文吾(中村松江),竹森喜多八(坂東亀寿),千崎弥五郎(中村種之助),矢間重太郎(中村隼人),丁稚伊吾(澤村宗之助),医者太田了竹(松本錦吾),大星由良之助(中村梅玉).【十一段目】大星由良之助(中村梅玉),大星力弥(中村米吉),寺岡平右衛門(中村錦之助),大鷲文吾(中村松江),竹森喜多八(坂東亀寿),千崎弥五郎(中村種之助),矢間重太郎(中村隼人),赤垣源蔵(市川男寅),茶道春斎(中村玉太郎),矢間喜兵衛(中村寿治郎),織部弥次兵衛(嵐橘三郎),織部安兵衛(澤村宗之助),高師泰(市川男女蔵),和久半太夫(片岡亀蔵),原郷右衛門(市川團蔵),小林平八郎(尾上松緑),桃井若狭之助(市川左團次)ほか.
壮大な物語のフィナーレ,丁寧に造り込まれた通し狂言に素直に感動した.
梅玉,歌六,團蔵,魁春といったベテランが好演,九段目では児太郎・笑也の両女形が良かった.
山科閑居がこれほど長いとは思わなかったが,どの段も面白く見られた.天川義平の10段目は初めて見る.
幸四郎は相変わらず何を言っているのか判らない.松緑は熱演だがやはり切られて死んでしまった.
梅丸が佐藤輿茂七,中村柴のぶも出ている.
花水橋の場は,太鼓橋の天辺から46士が端座して銘々名乗るがそのセットが立派.46人の体重と衣装合わせて4トンは超えると思うが,重さにもよく耐えていると感心した.
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