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2017/01/03

独断的映画感想文:エヴェレスト 神々の山嶺(いただき)

日記:2016年12月某日
映画「エヴェレスト 神々の山嶺(いただき)」を見る.
1
2016年.監督:平山秀幸,山岳監修:八木原圀明.
出演:岡田准一(深町誠),阿部寛(羽生丈二),尾野真千子(岸涼子),ピエール瀧(宮川),甲本雅裕(井上真紀夫),風間俊介(岸文太郎),テインレィ・ロンドゥップ(アン・ツェリン).
食い詰めネタを探していた山岳カメラマンの深町は取材先のネパールで,エベレストの幻の初登頂者の可能性があるマロリー卿のものと見られるカメラを発見するが,そのカメラは盗品として現地のシェルパ・ティンレイに返還される.2
ティンレイに同行していた日本人・羽生に興味を持った深町.羽生は天才的なクラマーだったが性格は自分本位で,ザイルパートナー・岸文太郎が滑落で死んだ後は彼を死なせたとの噂が立ち,日本から姿を消していた.
羽生が冬期無酸素単独のエベレスト登頂を目指すと見た深町は,羽生のかっての恋人で岸の妹である涼子と共に羽生を追う….
4
深町誠と岸涼子の人格がややあやふやなところが,この映画の欠点と思われる.
この映画はある意味で深町誠の死と再生の物語でもあるのだから,彼の行動の軸がいい加減では物語が見えない.
深町が無謀にも単独無酸素で羽生の跡を追い滑落した顛末,その為羽生の生涯をかけた山行に重大な影響を与えた事実,一方の目的であるマロリー卿の登頂の謎解明のチャンスを自ら放棄してしまう経過等は,全く納得し難い.岸涼子の行動にも今ひとつ必然性が感じられない.3
一方,羽生丈二役の阿部寛の演技には,その寡黙さにもかかわらず圧倒される.これはネタバレになるが,羽生の死後の独白における阿部寛の台詞術も印象的.
山岳シーンの美しさも良かった.全体としては見て損のない映画.
★★★☆(★5個が満点)
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