独断的映画感想文:悪の法則
日記:2017年1月某日
映画「悪の法則」を見る.
2013年.監督:リドリー・スコット.
出演:マイケル・ファスベンダー(Counselor),ペネロペ・クルス(Laura),キャメロン・ディアス(Malkina),ハビエル・バルデム(Reiner),ブラッド・ピット(Westray),ルーベン・ブラデス(Jefe).
敏腕の弁護士Counselorは愛するLauraにかかる費用を工面する為,麻薬ビジネスに出資することにする.
共同出資するReiner,仲介するWestray等が組織の恐ろしさを説明するが,その危険を実感できないCounselor.しかし思わぬ事件が発生し,組織との間で重大なトラブルとなってしまった….
サスペンス仕立てのドラマだが,むしろセレブ生活をするCounselor等が直面する犯罪組織とのトラブルという,全く不条理な世界の現実を描写する映画と言える.
映画の中盤でReinerやWestrayが組織の殺人方法を揶揄的に物語る場面があるが,終盤では登場人物の多くが実際にその凄惨な死に直面する.
癖のある俳優達を存分に使ったゴージャスな映画,だが監督も癖があって(本筋に必然的でない象徴的場面が多い)見終わってすっきりする映画ではない.
Counselorが一縷の望みをかけて電話交渉する,組織の有力者Jefeとの長い会話が印象深い.
★★★☆(★5個が満点)
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