独断的映画感想文:64 ロクヨン 前編
日記:2017年4月某日
映画「64 ロクヨン 前編」を見る.
2016年.監督:瀬々敬久.
出演:佐藤浩市(三上義信),綾野剛(諏訪),榮倉奈々(美雲),夏川結衣(三上美那子),緒形直人(目崎正人),窪田正孝(日吉浩一郎),坂口健太郎(手嶋),筒井道隆(柿沼),鶴田真由(村串みずき),赤井英和(望月),菅田俊(漆原),烏丸せつこ(日吉雅恵),小澤征悦(御倉),金井勇太(蔵前),芳根京子(三上あゆみ),菅原大吉(石井),柄本佑(落合),椎名桔平(辻内欣司),滝藤賢一(赤間),奥田瑛二(荒木田),仲村トオル(二渡真治),吉岡秀隆(幸田一樹),瑛太(秋川),永瀬正敏(雨宮芳男),三浦友和(松岡勝俊).
昭和64年1月に起こったロクヨンと以後呼ばれることになった少女誘拐事件,身代金は奪われ少女は死体で発見されるという最悪の結果となる.
それから14年,捜査の一員だった三上は警務部広報官となり記者クラブとの交渉の日々.県公安委員の親戚である交通事故加害者の実名を伏せる様キャリア官僚の警務部長から命じられ,記者クラブとの関係は悪化する.
一方警察庁は県警刑事部長に本庁キャリアを据える方針を打ち出し刑事部は反発,警務部は警察庁サイドと目され刑事部からの反目も激しい.
三上は仕事一本槍の自分を嫌って家出している,娘との葛藤も抱えている.
ロクヨンの時効まで1年と迫った日々,三上は事件当時の捜査ミス隠蔽の事実を掴むが,一方ロクヨンの模倣と思われる新たな誘拐事件が発生する….
横山秀夫のベストセラーを2部作で製作した前編.沈鬱な画面作りと音楽,ベテラン俳優陣の落ち着いた演技が長い物語を描いていく.
この映画では特に主人公・三上に対立する警務部長を演じる滝藤賢一,東洋新聞キャップ秋川を演じる瑛太が印象的.濃い人格をうまく演じている.
三上をバックアップする広報室の綾野剛・榮倉奈々も熱演.前編の終盤,記者クラブとの対決シーンは心に響いた.
素晴らしい出来で,後編が期待される.
★★★★(★5個が満点)
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