独断的映画感想文:64 ロクヨン 後編
日記:2017年4月某日
映画「64 ロクヨン 後編」を見る.
2016年.監督:瀬々敬久.
出演:佐藤浩市(三上義信),綾野剛(諏訪),榮倉奈々(美雲),夏川結衣(三上美那子),緒形直人(目崎正人),窪田正孝(日吉浩一郎),坂口健太郎(手嶋),筒井道隆(柿沼),鶴田真由(村串みずき),赤井英和(望月),菅田俊(漆原),烏丸せつこ(日吉雅恵),小澤征悦(御倉),金井勇太(蔵前),芳根京子(三上あゆみ),菅原大吉(石井),柄本佑(落合),椎名桔平(辻内欣司),滝藤賢一(赤間),奥田瑛二(荒木田),仲村トオル(二渡真治),吉岡秀隆(幸田一樹),瑛太(秋川),永瀬正敏(雨宮芳男),三浦友和(松岡勝俊).
横山秀夫のベストセラーを2部作で製作した後編.
警察庁長官視察の前日に新に発生した,ロクヨンをなぞる様な女子誘拐事件.県警刑事部は警務部との確執から一切情報を出さず,記者クラブとの関係改善に努力する広報課は窮地に立たされる.
三上は必死の努力で情報公開を維持する一方,誘拐事件の犯人究明からロクヨンの真相追及に突き進む….
捜査ミス隠蔽に動く県警幹部と,県警人事を手に入れようとする警察庁キャリアとの暗闘が,いずれも厚い壁となって三上等の動きを封じる中,僅かなスキからねじ込んで真相に至ろうとする三上の苦闘がよく描かれ,印象的だ.
個性あるそれぞれの俳優達が充分持ち味を発揮して,誠に見応えあり.特に緒形直人の悪鬼の様な目つきが心に残った.
三上と全く異なった対応を取りながらも,三上と最終的には方向を一致させていた警務部幹部・二渡の動きはやや判りにくく,説明不足を感じた.
しかし全体としては映画らしい映画.
★★★★(★5個が満点)
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