« 独断的映画感想文:グランド・フィナーレ | トップページ | 独断的映画感想文:クー嶺街少年殺人事件 »

2017/06/23

独断的映画感想文:ハドソン川の奇跡

日記:2017年6月某日
映画「ハドソン川の奇跡」を見る.1
2016年.監督:クリント・イーストウッド.
出演:トム・ハンクス(Chesley 'Sully' Sullenberger),アーロン・エッカート(Jeff Skiles),ローラ・リニー(Lorraine Sullenberger),アンナ・ガン(Elizabeth Davis).2
2009年1月15日に発生した,USエアウェイズ1549便ハドソン川着水航空事故の顛末.
840mの低空で鳥の群れと遭遇,両エンジン停止という事態に直面したサレンバーガー機長は,冷静で敏速な判断でハドソン川への着水を敢行,乗員乗客155名は全員無事だった.
機長は一躍国民的英雄ともてはやされたが,国家運輸安全委員会の事故調査には左エンジンには推力があったというデータと,コンピュータシミュレーションではラガーディア空港に帰還可能だったという資料が提出され,機長は厳しい追及を受ける….3
95分間の作品.
この物語の経過と結末は誰もが知っているので,国家運輸安全委員会の結論や各委員の発言等に,大きな脚色は加え得ないと思われる.その為,委員会の結論がどうなるかというドキドキはらはらは感じない.
一方,困難な状況とPTSDとも思える事故後の不安の中で,機長が事故に対処しその後の委員会への対応もきっちりしていたことが示され,感銘的だ.
4
サレンバーグ機長という,アメリカ人が安心して賞賛できるヒーロー像を過不足なく描いて,映画として成功している.
★★★☆(★5個が満点)
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ


« 独断的映画感想文:グランド・フィナーレ | トップページ | 独断的映画感想文:クー嶺街少年殺人事件 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 独断的映画感想文:ハドソン川の奇跡:

» 『ハドソン川の奇跡』 [京の昼寝~♪]
□オフィシャルサイト 「ハドソン川の奇跡」□監督 クリント・イーストウッド□脚本 トッド・コマーニキ□キャスト トム・ハンクス、アーロン・エッカート、ローラ・リニー■鑑賞日 9月25日(日)■劇 場 チネチッタ■cyazの満足度 ★★★★(5★満点、☆は0.5)<感想>大好きなトム・ハンクスとイーストウッド監督のタッグ。155名の人命を救ったあのハドソン川への胴体着陸は、まだまだ記憶に新しい事実。機長の素晴らしい素早い経験則に寄る判断が、尊い人命を救った。しかし、その裏側で知らざる戦いもあったの... [続きを読む]

受信: 2017/06/23 12:32

» 『ハドソン川の奇跡』 イーストウッド遂に乗り出す [映画のブログ]
 【ネタバレ注意】  なるほど、物議をかもす映画である。  ワーナー・ブラザースの重役は、『ハドソン川の奇跡』をいつ封切るべきか思い悩んだという。旅客機がマンハッタンの摩天楼に激突して大参事になるかもしれない、そんな映画をよりにもよって9.11――4機の旅客機が建物に突入したアメリカ同時多発テロ事件――の15周年にぶつけたら客足に悪い影響があるかもしれない。そう心配するのはとうぜ...... [続きを読む]

受信: 2017/06/23 18:26

» ハドソン川の奇跡 ★★★★★ [パピとママ映画のblog]
俳優としても監督としても著名なクリント・イーストウッド監督と、名優トム・ハンクスがタッグを組んだ人間ドラマ。2009年1月15日、突然の全エンジン停止という危機に見舞われながらも、ハドソン川に不時着して乗客全員が生還した航空機事故のてん末に迫る。『サンキュー...... [続きを読む]

受信: 2017/06/23 22:33

» ハドソン川の奇跡 [映画的・絵画的・音楽的]
 『ハドソン川の奇跡』をTOHOシネマズ渋谷で見ました。 (1)クリント・イーストウッドの作品だというので映画館に行ってきました。  本作(注1)の冒頭は、機長の「離陸する」の声。それから「操縦不能」「ラガーディアに引き返す」「低すぎる」「もう少しだ、頼むぞ」...... [続きを読む]

受信: 2017/06/24 08:05

« 独断的映画感想文:グランド・フィナーレ | トップページ | 独断的映画感想文:クー嶺街少年殺人事件 »