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2017/08/09

独断的映画感想文:生きうつしのプリマ

日記:2017年7月某日
映画「生きうつしのプリマ」を見る.1_2
2016年.監督:マルガレーテ・フォン・トロッタ.
出演:カッチャ・リーマン(ゾフィ),バルバラ・スコヴァ(カタリーナ/エヴェリン),マティアス・ハービッヒ(パウル),グンナール・モーラー(ラルフ),ロバート・ジーリンガー(フィリップ).2
ゾフィはデュッセルドルフの売れない歌手,クラブで歌っている歌が暗いとクビになる.
ある日頑固一徹で気難しい父に呼び出されて行って見ると,昨年亡くなった母エヴェリンとうりふたつの女性をWEBで見つけたと言う.それはN.Y.のメトロポリタン歌劇場のプリマ,カタリーナという女性だった.
今もエヴェリンを熱愛する父は,ゾフィに直ちにN.Y.に飛びカタリーナと会ってくる様命令する.ゾフィは渋々N.Y.に出かけ,カタリーナと面会するが,カタリーナはゾフィの話を全く受け付けない.
カタリーナのエージェント・フィリップと知りあったゾフィは,カタリーナの母親・ローザに会いに老人ホームに行ってみるが….3_2
前半はカタリーナの出自を巡るミステリー,後半は家族の再生の物語という感じの映画.
カタリーナを演じるバルバラ・スコヴァがかなり老け顔で,その点でカタリーナとエヴェリンの関係が分かり難いと感じたが,全体としてはなかなか面白い映画.4_2
ゾフィが表情豊かで魅力的な女性なのも楽しい.
恋仲となったフィリップにN.Y.で一緒に暮らさないかと言われ,ゾフィが「父にどう言うか」と考え込む.フィリップが「あなたも大人なのだから」と言うとゾフィが「父が子供なのよ」と答える.こういう会話のテンポが良い.
原題は「Die abhandene Welt」で,この世に自分の居場所がないというニュアンスらしいが,邦題はこれとはかなりかけ離れている.
まんまと言えばまんまだが,あまり適切な邦題とは思えないなあ.
★★★☆(★5個が満点)
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