独断的映画感想文:クーパー家の晩餐会
日記:2017年8月某日
映画「クーパー家の晩餐会」を見る.
2015年.監督:ジェシー・ネルソン.
出演:ダイアン・キートン(シャーロット),ジョン・グッドマン(サム),アラン・アーキン(バッキー),エド・ヘルムズ(ハンク),ジェイク・レイシー(ジョー),アンソニー・マッキー(ウィリアムズ巡査),アマンダ・セイフライド(ルビー),ジューン・スキッブ(フィッシャー叔母さん),マリサ・トメイ(エマ),オリヴィア・ワイルド(エレノア).
クーパー家のクリスマスイブの一日を描く群像劇.
シャーロットとサムの夫婦は,今年のクリスマスも一族を招きパーティーを予定しているが,それを最後に離婚するつもり.二人は,認知症で老人ホームにいる伯母・フィッシーを迎えに行く.
息子ハンクは離婚し3人の子供を育てているが,つい最近カメラマンの仕事をクビになり,それを家族に言い出せない.
娘のエレノアは売れない劇作家,空港に着いてからも家に戻りたくなく,パーティーまでの6時間を雪止めを喰らっている軍人ジョーをナンパして過ごしているが,実は不倫中.
シャーロットの妹エマは姉と不仲,姉へのプレゼントをケチろうと万引きをし,ウィリアムズ巡査に逮捕される.
シャーロットの父バッキーはダイナーで働くルビーが好きで,毎日通い詰めているが,ルビーが人生をやり直す為店を辞めると聞き,愕然とする.
ハンクの長男チャーリーは,ユダヤ人の娘ローレンに片思いしている.
この様にそれぞれ問題や秘密を抱えた一同が,夕方のパーティーに無事集えるか,その後どうなるのか,クーパー家の愛犬で食いしん坊のラグズが語り手(?)となって物語は進む.
一家にはエレノアの妹リジーを幼少時に失ったというトラウマがあり,また各自のコンプレックスや欠点を克服しないまま大人になってしまった者同士の確執が見て取れる.それがクリスマスの魔法の中でどう大団円を迎えるかという,如何にもアメリカらしいホーム群像コメディ.
演じる俳優達がそれぞれに実力者で見ていて楽しい.子役,犬もお約束の活躍.
映画は最初から最後まで「クリスマス」であることを最大のポイントとして進行しており,その点邦題はちょっとずれを感じる.
★★★☆(★5個が満点)
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