独断的映画感想文:マリアンヌ
日記:2017年9月某日
映画「マリアンヌ」を見る.
2016年.監督:ロバート・ゼメキス.
出演:ブラッド・ピット(マックス),マリオン・コティヤール(マリアンヌ),ジャレッド・ハリス(フランク).
第2次大戦中の情報工作員の物語.
1943年モロッコに潜入したパイロット・マックスは,レジスタンスの生き残り・マリアンヌと夫婦を演じてドイツ大使館のパーティーに出席,大使を射殺する任務に就く.
死を賭した作戦は見事成功し,ロンドンに脱出した二人は互いに愛し合う様になり結婚,子供にも恵まれる.マックスは内勤に回され,ロンドンが空襲される中にも平穏な日々を過ごす.
ところがある日情報部に呼び出されたマックスは,妻がマリアンヌになりすました,ドイツのスパイである疑いがあると知らされる….
前半は大使暗殺作戦のサスペンスと二人のロマンス,後半はマリアンヌの疑惑を晴らそうとするマックスの悪戦苦闘を描く.
本作は映像的にはあまり大作感はない.モロッコの砂漠の描写も中途半端だし,戦争映画なのに戦闘シーンはなし.
それよりもこの映画は俳優を見る映画,ブラッド・ピットとマリオン・コティヤールを見る映画だ.
後半,マックスはマリアンヌの正体を知る手掛かりを求めて奔走しながら,それを覆い隠してマリアンヌとの日常を過ごす.一方マリアンヌは夫の普段と異なる行動を気に止めながら,常に変わらぬ愛情を夫に注ぐ.
果たして彼女はスパイなのか本当のマリアンヌなのか.それぞれを演じる二人の演技が充実.特にマリオン・コティヤールの最後のシーンは心に残る.
ブラッド・ピットは若々しいが,表情に昔の様なシャープさがあればもっと良かった.
★★★☆(★5個が満点)
人気ブログランキングへ
コメント