独断的映画感想文:スーサイド・スクワッド
日記:2017年9月某日
映画「スーサイド・スクワッド」を見る.
2016年.監督:デヴィッド・エアー.
出演:ウィル・スミス(デッドショット(フロイド・ロートン)),ジャレッド・レトー(ジョーカー),マーゴット・ロビー(ハーレイ・クイン(ハーリーン・クインゼル)),ジョエル・キナマン(リック・フラッグ大佐),ヴィオラ・デイヴィス(アマンダ・ウォラー),ジェイ・コートニー(キャプテン・ブーメラン(ディーガー・ハークネス)),ジェイ・ヘルナンデス(エル・ディアブロ(チャト・サンタナ)),アドウェール・アキノエ=アグバエ(キラー・クロック(ウェイロン・ジョーンズ)),アイク・バリンホルツ(グリッグス),スコット・イーストウッド(エドワーズ),カーラ・デルヴィーニュ(エンチャントレス(ジューン・ムーン)),福原かれん(カタナ(タツ・ヤマシロ)).
スーパーマンの死後(という始まりは唐突だが,映画「バットマン vs スーパーマン」後の世界という設定らしい),政府は担当長官アマンダ・ウォーラスの提案を受け入れ,重罪を犯し収監中の特殊能力者を組織したスーサイド・スクワッド(自殺部隊)を組織することにする.
ところがその一員・考古学者のムーン博士に取り憑いた古代神エンチャントレスは暴走し,弟神のインキュバスを呼び出して都市を破壊し始める.
アマンダは部隊に要人の救出と,エンチャントレス・インキュバスの制圧を命じるが….
設定は面白いが,筋と言うほどの筋がない映画.
ネタ晴らしを言えば,救出対象の要人とはアマンダ自身のことで,アマンダは自分が呼び出したエンチャントレスの暴走に窮地に陥り,部隊をもってエンチャントレスを制圧したが,その間に都市は破壊され通信衛星は打ち落とされ,軍事施設は爆発しする.
アマンダの独り相撲の尻ぬぐいを見せられる映画という筋である.
元来がアメコミなので,アマンダの悪辣さにまともに反発しても意味はないが,物語自体は全く共感する余地がない.むしろ各キャラクターの面白さを見るべき映画である.
その点ではやはりウィル・スミス演じるデッドショットは見応えがあるし,ハーレイ・クインは凶暴だが可愛い(ところでこの人は特に特殊能力はないのに何で抜擢されたのかしら?).ジョーカーも(出てくる意味は良く判らないが),強烈な存在感.
前半はつまらないが,ラストはそれなりに盛り上がって終わる.後に何も残らないが,暴れた後の爽快感は何となく感じる映画.
★★☆(★5個が満点)
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