独断的映画感想文:容疑者(1987)
日記:2017年9月某日
映画「容疑者」を見る.
1987年.監督:ピーター・イエーツ.
出演シェール(キャスリーン・ライリー),デニス・クエイド(エディー・サンガー),リーアム・ニーソン(カール・ウェイン・アンダーソン),ジョン・マホーニー(ヘルムズ判事),フィリップ・ボスコ(ポール・グレイ).
クリスマス直前のワシントン,司法局職員エリザベス・クィンの死体が湖畔で発見される.近傍に野宿していたホームレス:カールが容疑者として逮捕される.
官選弁護士とした担当となったキャスリーンは,カールがベトナム帰還兵で復員後聾唖者となったことを知り,筆談でカールの信頼を得る.
公判開始後も物証・証人が見つからず,状況証拠不利な中キャスリーンの苦戦が続くが,陪審員の一人・エディーが事件に興味を持ち,協力を申し出る.陪審員との接触が公になれば弁護士資格剥奪になりかねないキャスリーンは拒絶するが,エディが不審者の襲撃から彼女を守る事件が発生し,二人は協力することになる….
オーソドックスな法廷ミステリ.陪審員の採否シーンから見せる映画はあまり無いのではないか.
最後の謎解きもまずまず.但し,エディーがなぜ執拗と思えるほどにキャスリーンにつきまとい協力を申し出たかの理由付けは,不充分.
結局はエディーの女性弁護士への下心以外は考えられない(自分からは肉食系に見えるエディーだが,アメリカ人ならそんなことは当たり前なのかも).その点でデニス・クエイドにはそれ程の魅力を感じなかった.
キャスリーンを演じたシェールは,「ソニーとシェール」でデビューしたポップスシンガー,歌手としても女優としても息の長い人である.カール役のリーアム・ニーソンはこの時35歳.
余談だが,画面に映るこの年代の街にホンダの車が多いことに吃驚する.犯行現場もホンダシビックの車内.
★★★(★5個が満点)
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