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2017/11/13

独断的映画感想文:神様メール

日記:2017年10月某日
映画「神様メール」を見る.1
2015年.監督:ジャコ・ヴァン・ドルマル.
出演:ブノワ・ポールヴールド(父(神様)),カトリーヌ・ドヌーヴ(マルティーヌ),フランソワ・ダミアン(フランソワ),ヨランド・モロー(母(女神)),ピリ・グロイン(娘(エア)),ローラ・ファーリンデン(オーレリー),セルジュ・ラヴィリエール(マルク),ディディエ・ドゥ・ネック(ジャン=クロード),ロマン・ゲラン(ウィリー),マルコ・ロレンツィーニ(ヴィクトール),ダヴィッド・ミュルジア(兄 イエス・キリスト).2
ブリュッセルのアパートの一室に住んでいるのは神,傲慢不遜な人物である.
コンピュータを駆使して全人類の運命を支配している.娘のエアはこの横暴な父親と無抵抗な母親に愛想が尽き,家出することにする.
父親が酔っ払って寝ている隙に書斎に侵入,PCを操作して全人類にその余命を通知するメールを送り脱出する.世界は大混乱に陥るが,エアは使徒を選び,その行状や希望を脱出後最初に会ったホームレス・ヴィクトールに新・新約聖書として筆記させる.
3
使徒は,幼少時の事故で左手が義手のオーレリー,鳥の群れの後を何処までも追いかける冒険家JC(ジャン=クロード),性的妄想者マルク,殺し屋のフランク,ゴリラと恋するマルティーヌ,病弱な少年ウィリーの6人.
エアの後を追ってきた父親が,脱出路から自室に戻れないでいるスキに,エアは自分の使える小さな奇跡を利用して,使徒を訪ね続けるが….4
ややブラックなコメディ・ファンタジー.PCを離れたら只のむかつくげす親父に過ぎない神が徹底的にからかわれる一方,それぞれ真摯に生きる使徒達を訪ねるエアの無垢なかわいさが何とも言えない魅力.
使徒の合計が6+12=18名になって急に元気の出た野球(1チーム9名)好きの母親が,掃除の時に引っこ抜いたPCのコンセントを戻し,再立ち上げの設定を好き勝手にいじくることで,地球がどうなるか.
ラストまでほのぼのと楽しい映画である.
★★★★(★5個が満点)
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» 映画評「神様メール」 [プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]]
☆☆☆★(7点/10点満点中) 2015年ベルギー=フランス=ルクセンブルク合作映画 監督ジャコ・ヴァル・ドルメル ネタバレ大いにあり。未鑑賞の方、ご注意を。 [続きを読む]

受信: 2017/11/13 10:57

» 神様メール ★★★★ [パピとママ映画のblog]
「トト・ザ・ヒーロー」「ミスター・ノーバディ」のベルギーの鬼才ジャコ・ヴァン・ドルマル監督が、神様は退屈しのぎにパソコンで人々の人生を弄ぶ意地悪なおっさんという過激な設定で贈る奇想天外ファンタジー・コメディ。そんな神様の10歳になる娘が反乱を起こし、人々の余命をメールで知らせてしまい、世界中に混乱が広がる中、人間界に舞い降りた娘が悩める人々と繰り広げる奇跡の数々を、シニカルかつ遊び心あふれる筆致で描き出す。出演は神様役に「ココ・アヴァン・シャネル」のブノワ・ポールヴールド、その娘役に「サンドラの週末... [続きを読む]

受信: 2017/11/13 18:58

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