独断的映画感想文:ダーク・プレイス
日記:2017年10月某日
映画「ダーク・プレイス」を見る.
2015年.監督:ジル・パケ=ブランネール.
出演:シャーリーズ・セロン(リビー・デイ),ニコラス・ホルト(ライル),クロエ・グレース・モレッツ(若き日のディオンドラ),タイ・シェリダン(若き日のベン),スターリング・ジェリンズ(若き日のリビー),コリー・ストール(ベン・デイ),クリスティナ・ヘンドリックス(パティ・デイ).
リビー・デイは28年前に発生した一家惨殺事件の生存者,母と姉2名が殺された.リビーの証言により兄ベンが殺人犯として有罪となり,現在も収監されている.
リビーはそれ以来,全米から寄せられた義援金で暮らしてきたが,それも尽きようとしている.金に困ったリビーは,「殺人クラブ」と名乗る団体のライルの依頼で,事件の概要を話すことになる.
クラブのメンバーはベンの無実を証明しようとしている様だ.自分の記憶と証言は間違いなかったのか,リビーは事件以来初めてその記憶と向き合い,また関係者との面談を通じて事件の真相を探り始める….
この家に死を呼び込んだのは結局誰か,を巡る物語.1980年代のカンザス州の絶望的な農業不況と,悪魔崇拝の流行が,この事件の背景である.
15歳だったベンを巡る結構複雑な人間関係が解き明かされていく過程は,なかなかにスリリング.一家破滅の要因を作ったDVでアル中の父親,この年齢の少女達の作り話等が事件に絡んでくる辺りも面白い.
ここまで無気力に生きてきたリビーが,一念発起して結局事件の真相に辿り着くのは,如何に当時の警察がでたらめな捜査だったとは言えにわかには受け容れ難いが,まあシャーリーズ・セロンの美貌に免じて良としましょう.
★★★(★5個が満点)
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