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2017/11/14

独断的映画感想文:ダゲレオタイプの女

日記:2017年11月某日
映画「ダゲレオタイプの女」を見る.1_2
2016年.監督:黒沢清.
出演:タハール・ラヒム(ジャン),コンスタンス・ルソー(マリー),オリヴィエ・グルメ(ステファン),マチュー・アマルリック(ヴァンサン),マリック・ジディ(トマ),ヴァレリ・シビラ(ドゥーニーズ),ジャック・コラール(ルイ).2_2
ホラー映画.黒沢監督以外のキャスト/スタッフは基本的にフランス人.
パリ郊外の邸宅でダゲレオタイプの写真工房を営むステファンは,気難しい芸術家.ジャンは助手として雇われ,娘マリーをモデルとする撮影を手伝う.3_2
等身大の銀版を直接露光して行う長時間撮影,マリーは60分を超える撮影のモデルを務めるが,一方で自身は別の人生を目指し植物園への就職活動を行っている.
ステファンの今は亡き妻も撮影モデルを務めていたが,ステファンとは確執があった様だ.邸宅は再開発地区にあったため,ジャンはステファンに移転を認めさせ,マリーとの新しい生活を得ようと夢見るのだが….4_2
黒澤映画らしい味と雰囲気に満ちた映画.映画での亡霊の考え方は日本的で,例えば亡霊と知らず女性とつき合っていると,男がやせ衰えていくのを自身は自覚しない,というのは西洋ではあまり見ないようだ.
ステファンと妻の関係は今ひとつ分かり難かったが,それ以外は特に思いがけないことは起こらず,ステファンの芸術家としての狂気と邸宅の状況から,起こるべき結末が起こったという気がする.5_2
ラストへの展開には納得.「消えた声が、その名を呼ぶ」で見たばかりのタハール・ラヒムが,透明感あるコンスタンス・ルソーと共に好演.
★★★☆(★5個が満点)
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☆☆★(5点/10点満点中) 2016年フランス=ベルギー=日本合作映画 監督・黒沢清 重要なネタバレあり [続きを読む]

受信: 2017/11/14 15:03

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「岸辺の旅」「クリーピー 偽りの隣人」の黒沢清監督が、オールフランスロケによる全編フランス語の作品に初挑戦し、キャストのみならずスタッフもほぼ全て現地で活躍する外国人を起用して撮り上げた異色のゴシック・ラブストーリー。ダゲレオタイプという世界最古の写真撮影方法をモチーフに、...... [続きを読む]

受信: 2017/11/14 21:49

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