独断的映画感想文:戦場のメロディー
日記:2017年11月某日
映画「戦場のメロディー」を見る.
2015年.監督:イ・ハン.
出演:イム・シワン(ハン・サンヨル),コ・アソン(パク・ジュミ),イ・ヒジュン(カルゴリ),チョン・ジュノン(オ・ドング).
1952年朝鮮戦争での出来事.
前線での白兵戦で部下の殆どを失ったハン少尉.少尉は音楽大学出身だったが,朝鮮内戦で家族を全て失っていた.
前線で決死で救ったチョ上士の推薦で釜山の孤児院の管理を命ぜられた少尉は,女性院長ジュミと共に手探りで子供達と接していく.市内には“カギ爪の男”カルゴリが,戦災孤児を集め強制労働をさせるキャンプを運営していた.
孤児達の辛い経験を知ったハン少尉は,カルゴリのキャンプの孤児達も含めた児童合唱団を組織するが….
朝鮮内戦の悲劇と当時の具体的状況を,子供達の目を通し描いていくシーンは心に残る.
内戦で引き裂かれた市民,その象徴として,お互いの肉親を相手の肉親に殺された,ドングとチュンシクの確執が描かれる.
ハン少尉が二人に勝負を命じ,「ダニー・ボーイ」と「アンニー・ローリー」を同時に歌わせ,最後まで歌えた方が勝ちという裁断を示す.これをそれぞれ歌うドングとチュンシクの美しい声,二つのメロディーが期せずしてハーモニーになるシーンは秀逸だ.
設定とプロットが良く出来ていて,最後まで間断することなく見た.
★★★★(★5個が満点)
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