独断的映画感想文:ブルゴーニュで会いましょう
日記:2018年3月某日
映画「ブルゴーニュで会いましょう」を見る.
2015年.監督:ジェローム・ル・メール.
出演:ジェラール・ランヴァン(フランソワ・マレシャル),ジャリル・レスペール(シャルリ・マレシャル),アリス・タグリオーニ(ブランシュ),ローラ・スメット(マリー・マレシャル).
ブルゴーニュの古いワイナリーを営むフランソワ,息子シャルリは20歳の時に実家を出て,ワイン評論家としてワインガイドブックを出版し成功している.フランソワは妻とも離婚,息子の出奔を受け入れられない.
今では娘婿マルコにワイナリーを任せきりにし,隣家のエディット・ブランシェ母娘が成功しているのを他所に,ワイナリーは破産寸前となる.
実家が売却の危機にあると知ったシャルリは,実家を継ぐ決意をするが,銀行の課した条件は1年後には収益を上げるという厳しいものだった.葡萄作りには素人のシャルリは,新しい管理方法と古くからの葡萄生産法を採用して,ワイナリー運営に挑戦するが….
ブルゴーニュの何処までも続く葡萄畑が美しい映画.登場人物はいずれも頑固で,長年の確執を感じさせるが,結果的にはハッピーエンドに終わる.
97分とやや短く,その為かドラマとしてはあまり掘り下げられていない.
登場人物が,ワインは失敗と辛苦の中で生まれると言いながら,主人公は1年目にして成功を手にするし,未解決のまま終わる伏線もある(例えば,ブランシェの祖父がマレシャルの倉庫は大きくて10年分の在庫が溜められる筈と言っていた話は謎のまま残る).
そういう不満は残るが,映像・音楽は美しく,見て楽しい映画.
★★★☆(★5個が満点)
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