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2018年7月に作成された記事

2018/07/14

独断的映画感想文:追憶(2017)

日記:2018年7月某日
映画「追憶」を見る.0
2017年.監督:降旗康男.
出演:岡田准一(四方篤),小栗旬(田所啓太),柄本佑(川端悟),長澤まさみ(四方美那子),木村文乃(田所真理),矢島健一,北見敏之,安田顕,三浦貴大,高橋努,渋川清彦,りりィ,西田尚美,萩尾みどり,安藤サクラ(仁科涼子),吉岡秀隆(山形光男).1
或る日,富山の漁港で男性の刺殺死体が発見される.
被害者は川端悟,前日に市内の土建業者・田所啓太と金銭の授受があったことが判明する.担当した刑事四方篤と悟・啓太は幼馴染みであった.
25年前の富山,篤・啓太・悟の3人はそれぞれ親に捨てられ,喫茶「ゆきわり草」を営む仁科涼子に引き取られ世話になっていた.しかしこの年のクリスマスの日,ある出来事が起こり,3人は2度と互いに会わない約束をして散り散りになった.やはり事件前日,偶然悟と出会って飲んでいた篤は,啓太を訪ねるが….2
クリント・イーストウッドの「ミスティック・リバー」と似た感じの物語だが,本作は期待はずれ.
まず冒頭の富山の冬のシーン,ロケではなくCGのようだが出来が良くない.登場人物の吐く息も白くならず,現実感に欠ける映像である.
物語の展開にも緊張感がない.焦点は,過去の出来事を巡って悟が啓太をゆすり,啓太が悟を殺したのではという可能性なのだが,その謎が深まらないまま捜査は唐突に結論が出て終了してしまう.4_2
全体的にじっくりした描写がないまま映画は終わってしまったという感じ.豪華な配役だが,小栗旬,長澤まさみ,安藤サクラが好演していた以外は特に印象に残らなかった.5
見応えなし.★☆(★5個が満点)
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番外:独断的歌舞伎感想文 歌舞伎巡業中央コース 人情噺文七元結/中村芝翫・中村橋之助・福之助 襲名披露口上/棒しばり

日記:2018年7月某日
歌舞伎巡業中央コースを鑑賞.Jungyo_chuou_f3_3abc46a3da0999daf8c
三遊亭円朝口演・榎戸賢治作「一、人情噺文七元結(にんじょうばなしぶんしちもっとい)」.出演:左官長兵衛(橋之助改め中村芝翫),和泉屋手代文七(宗生改め中村福之助),鳶頭伊兵衛(国生改め中村橋之助),長兵衛女房お兼(芝喜松改め中村梅花),角海老手代藤助(中村吉之丞),角海老女房お駒(片岡秀太郎),和泉屋清兵衛(中村梅玉).「二、八代目中村芝翫 四代目中村橋之助 三代目中村福之助 襲名披露口上(こうじょう)」.橋之助改め中村芝翫,国生改め中村橋之助,宗生改め中村福之助,幹部俳優出演.岡村柿紅作「三、棒しばり(ぼうしばり)」.出演:次郎冠者(国生改め中村橋之助),太郎冠者(宗生改め中村福之助),曽根松兵衛(中村吉之丞).
文七元結は絵に描いた様な人情話で,突っ込みどころ満載なのにとってつけた様な大団円で幕となる辺り,馬鹿馬鹿しいとも思えるが,芝居としてはやる人次第.今の芝翫はこういう世話物を一番得意とするようで,左官長兵衛を快調に演じて面白かった.梅花の女房お兼が動き良くテンポ良く印象的.
その梅花が芝翫襲名披露口上に列席して自分の襲名も行えたのは,良い扱い.
棒しばりは橋之助・福之助大奮闘で,まだ失敗はあるが元気一杯で楽しかった.
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番外:独断的歌舞伎感想文 歌舞伎巡業東コース 近江のお兼/御所五郎蔵/高坏

日記:2018年6月某日
歌舞伎巡業東コースを鑑賞.Jungyo_east2018_fl_9edccd537c3a6b12
「一、近江のお兼(おうみのおかね)」.出演:近江のお兼(中村梅枝).河竹黙阿弥作「二、曽我綉俠御所染(そがもようたてしのごしょぞめ) 御所五郎蔵」.出演:御所五郎蔵(尾上菊之助),星影土右衛門(坂東彦三郎),皐月(中村梅枝),逢州(中村米吉),梶原平蔵(中村萬太郎),花形屋吾助(市村橘太郎),甲屋与五郎(市川團蔵).久松一声作「三、高坏(たかつき)」.出演:次郎冠者(尾上菊之助),高足売(中村萬太郎),太郎冠者(市村橘太郎),大名某(市川團蔵).
近江のお兼は上背のある梅枝にぴったりの踊り.
御所五郎蔵は,自分にとっては主役をやる役者によって芝居自体の評価が変わる芝居で,先年の仁左衛門の御所五郎蔵は素晴らしかった.今回の菊之助も同じラインで印象的,土右衛門 の彦三郎・皐月の梅枝も素晴らしく,逢州の米吉が健闘.若手中心ながら見応えある舞台だった.
菊之助の高坏は何と言っても勘三郎の先例と比べてしまうが,とぼけた味が出て力の抜けた次郎冠者が良い.いざタップダンスという辺りから力漲ってきての踊りもステキだった.
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