独断的映画感想文:22年目の告白-私が殺人犯です-
日記:2018年7月某日
映画「22年目の告白-私が殺人犯です-」を見る.
2017年.監督:入江悠.
出演:藤原竜也(曾根崎雅人),伊藤英明(牧村航),夏帆(岸美晴),野村周平(小野寺拓巳),石橋杏奈(牧村里香),竜星涼(春日部信司),早乙女太一(戸田丈),平田満(滝幸宏),岩松了(山縣明寛),岩城滉一(橘大祐),仲村トオル(仙堂俊雄).
1995年の阪神淡路大震災直後,東京で起こった5連続殺人事件.
捜査員・牧村刑事のアパートが爆破され,牧村の先輩・滝刑事が殉職するという最後の事件後犯人は姿を消し,必死の捜査も空しく事件は時効を迎えた.
ところがその後,曾根崎という男が「自分が犯人だ」と名乗って会見を開き,「私が殺人犯です」という告白本の出版を発表する.曾根崎は,被害者のもとを訪れ挑発したり,サイン会を開いたり,TV生出演を求めたりする.
TVキャスター仙堂は,曾根崎に自分の番組への生出演を求め,曾根崎も了承したが….
出だしから,時効後の思いがけない犯行告白と美しい犯人という衝撃的な展開,被害者遺族の葛藤や,徐々に明らかになる事件の全貌等,丁寧な展開に引き込まれる.
ところが曾根崎の番組出演で強烈などんでん返しが判明するに至って,映画は先が見えなくなる.そして衝撃のラスト.なかなか良く練られたプロットだった.
藤原竜也が最近よく演じているサイコパス系の犯罪者,伊藤英明が見るからに体育会系の刑事,と思われるスタート時点の印象が,物語の進行に伴い変わっていく辺りも面白い.
エンタテインメントとして見応え充分.
★★★☆(★5個が満点)
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