独断的映画感想文:きいろいゾウ
日記:2018年7月某日
映画「きいろいゾウ」を見る.
2012年.監督:廣木隆一.
出演:宮崎あおい(妻利愛子(ツマ)),向井理(武辜歩(ムコ)),濱田龍臣(大地),浅見姫香(洋子),本田望結(幼少時代のツマ),リリー・フランキー(夏目),松原智恵子(セイカ),緒川たまき(緑),柄本明(アレチ).
三重県の農村地帯の一軒家に住むムコとツマ.
ムコは地元の介護施設に勤めながら小説を書いている.ツマは少女のように純粋な女性,動物や草木の語る声を聴くことができる.出会ってすぐに結婚した二人だが,互いに相手の知らない秘密を抱えている.
ツマは子供の頃心臓病のため入院していたが,満月を見ていた時きいろいゾウが現れ,その背に乗って世界中を旅した.その後心臓病は治ったが,月の影響を強く受け,また生きものの語る声が聞こえるようになる.
ムコは背中に美しい鳥のタトゥーを入れているが,それは鳥の絵を書くかっての恋人の原画をもとにしたものだった.ムコのもとにその恋人の夫から手紙が届き,ムコは東京に行く決意をする.そのことに激しく動揺するツマだったが….
寡黙で飄々としているが感情にもろいムコを演じる向井理と,少女の感受性・大人の身体と狂気を備えたツマを演じる宮崎あおいの演技が,それぞれ見応えあるラブファンタジー.
過去を乗り越え大人の夫婦として新たな関係を作り始めるムコとツマ,彼等を囲む3組のカップルが織りなす物語が印象的だ.見て損はなし.
★★★★(★5個が満点)
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