番外:独断的歌舞伎感想文 2018年10月大歌舞伎昼の部 三人吉三/大江山/佐倉義民伝
日記:2018年10月某日
歌舞伎座で「芸術祭10月大歌舞伎 昼の部」を見る.
河竹黙阿弥 作:「一、三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ) 大川端庚申塚の場」.出演:お嬢吉三(七之助),お坊吉三(巳之助),和尚吉三(獅童).萩原雪夫 作:「二、大江山酒呑童子(おおえやましゅてんどうじ)」.出演:酒呑童子(勘九郎),平井保昌(錦之助),源頼光(扇雀).三世瀬川如皐 作:「三、東山桜荘子 佐倉義民伝(さくらぎみんでん) 印旛沼渡し小屋の場 木内宗吾内の場 同裏手の場 東叡山直訴の場」.出演:木内宗吾(白鸚),おさん(七之助),徳川家綱(勘九郎),松平伊豆守(高麗蔵),幻の長吉(彌十郎),渡し守甚兵衛(歌六).
十八世勘三郎七回追善と銘打った10月歌舞伎.
三人吉三は七之助・鶴松の女形勢は良かったが,巳之助・獅童がもう一息で,いささか残念.この時代の不良青年等を,彼等なりに料理したところを期待したのだが.
大江山酒呑童子は,ユーモアを含んだ飄々とした酒呑童子を勘九郎らしく演じて面白かった.
佐倉義民伝は,白鸚が自家薬籠中の演技で見応えあり.但し物語の全体構成が判りにくく,幻の長吉の出現も意味不明で,この点は評価できない.
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