独断的映画感想文:ザ・サークル
日記:2018年11月某日
映画「ザ・サークル」を見る.
2017年.監督:ジェームズ・ポンソルト.
出演:エマ・ワトソン(メイ・ホランド),トム・ハンクス(イーモン・ベイリー),ジョン・ボイエガ(タイ・ラフィート),カレン・ギラン(アニー・アラートン),エラー・コルトレーン(マーサー),パットン・オズワルト(トム),グレン・ヘドリー(ボニー),ビル・パクストン(ビニー).
難病の父を抱え,水道会社のコールセンター勤務でくすぶっていたメイは,友人アニーの誘いでSNSの大手会社「サークル」の面接を受ける.無事合格したメイは仕事は相変わらずコールセンター業務だが,完備した福利厚生や,フレンドリーな従業員関係に気分一新,溌剌と仕事に励む.
一方サークルは従業員に自身の生活を週末も含め全面的にSNS上にアップする様求め,それに応えたメイは思わぬ事件で幼馴染みのマーサを傷つけてしまう.失意のメイはカヤックで夜の海にこぎ出し遭難するが,SNSユーザーの通報で救助される.
この件を社内集会で告白したメイは,新たに開発された超小型カメラ:シーチェインジを装着して自らの全生活を公開すると宣言する.この結果フォロワーは一千万を超え,メイは一躍寵児となりトップ会議にも出席できる様になるが….
個人が自ら望んで明るい監視社会に組み込まれていく現状を描く,風刺映画.
大物俳優が出ているが,内容にはB級感がある.政治社会との関係にはリアルさが感じられないし,物語のラストでメイの今後とサークルがどうなるかは曖昧で,いささか中途半端.良い素材を扱ったとは思うのだが.
★★★(★5個が満点)
人気ブログランキングへ
最近のコメント