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2019/01/14

独断的映画感想文:家へ帰ろう

日記:2019年1月某日
映画「家へ帰ろう」を見る.1_2
2017年.監督:パブロ・ソラルス.
出演:ミゲル・アンヘル・ソラ(アブラハム),アンヘラ・モリーナ(マリア),オルガ・ボラズ(ゴーシャ),ナタリア・ベルベケ(クラウディア),マルティン・ピロヤンスキー(レオナルド),ユリア・ベーアホルト(イングリッド).4_2
アルゼンチンに住む88歳のユダヤ人の仕立屋・アブラハム.引退して家や家財は子供達に分配し,自身は老人ホームに入ることになる.
ところがそのお別れパーティーの夜,アブラハムは密かに家を脱出,ワルシャワで人と会うべく,空路マドリッドに向かう.2_2

アブラハムは大戦中ワルシャワのゲットーに収容された.辛うじて脱出した彼を,父の使用人の息子で兄弟同様に育ったピオトレックが助けてくれた.アブラハムは,自分が最後に作ったスーツを,彼にプレゼントするべく出かけたのだ.
マドリッドに着いた彼は,女主人マリアの安宿に泊まる.ところが旅の疲れで寝込んだ彼は目的の列車に乗り遅れてしまい,マリアと一緒に飲みに出かける.無愛想と思われたマリアだが,実は親身な女性,意気投合して帰ってきたホテルの部屋には泥棒が入り,彼の全財産が盗まれていた….
艱難辛苦に見舞われながらワルシャワを目指すアブラハム,しかもドイツの地は踏まないという固く心に誓った制約がある.6
マリアをはじめ,ドイツ人の文化人類学者,ワルシャワの看護師等,見ず知らずのアブラハムを助ける人々と共にゆったりと進行するロードムービー.
共演者ではマリアの存在感が抜群,特に酒場で披露する歌,アブラハムに打ち明ける過去の夫達のエピソードなど,素晴らしい味付けになっている.
また随所に挿入される,アブラハムの子ども時代の思い出の断章も印象深い.特に映画の冒頭,哀愁に満ちた音楽に乗ってダンスに興じるユダヤ人達の笑顔のシーンは,胸に残る.3_2
映画のラスト,長く辛い人生の決着をこの様な形でつけることが出来たアブラハム,ここまでの旅の経過を思い合わせ,涙を禁じ得ない.味わい深い映画,見て損はなし.
★★★★☆(★5個が満点)
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