独断的映画感想文:セブン・シスターズ
日記:2019年2月某日
映画「セブン・シスターズ」を見る.
2016年.監督:トミー・ウィルコラ.
出演:ノオミ・ラパス(セットマン家の7姉妹),マーワン・ケンザリ(エイドリアン・ノレス),ウィレム・デフォー(テレンス・セットマン),クリスティアン・ルーベク(ジョー),グレン・クローズ(ニコレット・ケイマン).
2073年,地球は干ばつと資源の枯渇で危機的状況に.遺伝子組み換え作物の開発で食糧危機は脱したものの,その副作用で多胎が増加する.
欧州連邦は児童分配局を創設,強権的な一人っ子政策を実施する.2人目以降の児童は分配局に収容され,危機が去るまでの間冷凍保存されることになる.
誕生時に両親を失ったセットマン家の7人姉妹は,祖父テレンスの意向で7人が日替わりで一人の人格カレンを演じることで成長する.各人が曜日の名前をつけられた7人姉妹は,性格も才能もそれぞれだったが,協力して30歳まで生き延びてきた.
しかし或る日「月曜日」が夜になっても帰らず,翌日不安の中出かけた「火曜日」は児童分配局長官ケイマンに逮捕される….
この時点で芋づる式に7人全員が逮捕されておかしくないのだが,襲撃してきたエージェントを残された5人姉妹が犠牲を払いながら撃退,武闘派の「水曜日」がコンピュータの天才「金曜日」の指示のもと,「月曜日」行方不明の手掛かりを捜しに街頭に忍び出る….
7人が1人として30年暮らすという設定自体が無茶苦茶であり,戦闘が始まった後も,何故自宅に公権力が雪崩れ込んでこないのか不思議とか,観客にとってミステリが多い映画.しかし映画のテンポは良く,アクションの連続と入れ替わりに活躍する7人の組み合わせが魅力的で映画に引き込まれる.
上に述べたミステリも映画の進行の中で次第に謎が解けてきて(かなり無理はありますが),ややB級映画的だが最後まで面白く見た.
★★★☆(★5個が満点)
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