独断的映画感想文:ナラタージュ
日記:2019年4月3日
映画「ナラタージュ」を見る. 2017年.監督:行定勲.
出演:松本潤(葉山貴司),有村架純(工藤泉),坂口健太郎(小野怜二),瀬戸康史(宮沢慶太),市川実日子(葉山美雪),大西礼芳(山田志緒),古舘佑太郎(黒川博文),神岡実希(塚本柚子),駒木根隆介(金田伊織),金子大地(新藤慶). 映画の冒頭は夜のオフィスで一人残業中の泉,外は雨である.雨を眺めて追憶にふける泉.
大学生時代の泉は,高校時代の恩師葉山の呼び出しを受け,所属していた演劇部の学園祭上演の助っ人に入ることになる.そこでやはり助っ人の一人小野怜二と出会うが,泉には葉山への断ちがたい思いがあった.大学生の泉は高校時代の葉山と自分の関係を追憶する…. という訳で追憶されている本人が追憶にふけるというややこしい映画.高校卒業時に自分の思いを葉山に伝えた泉だが,葉山には別居中の妻があり泉の思いは受け止められなかった.泉はその思いを抱えたまま一旦小野怜二と付き合うが,やはり葉山のことを諦めきれない.学園祭劇の稽古が続く中泉の思いは揺れ動く….
なかなか結論の出ないぐだぐだの恋愛劇が延々と続く.140分はなんぼ何でも長すぎる.俳優は松潤の葉山先生がひどすぎて映画にならない.
舞台はどうも富山県のようだが,誰も富山弁らしい人がいないのでどこか架空の国の映画の様だ(その割にはクレジットに方言指導という人が書いてある.誰に何を指導したのか?). 葉山先生が突然自分の私生活を生徒(泉)相手にしゃべったり,小野怜二の実家が突然舞台となったりするのに,泉の生い立ち・家庭状況は一切分からず,このバランスにも違和感を感じる.
共感できず映画に入り込めない.
★☆(★5個が満点)
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