番外:独断的歌舞伎感想文 巡業東コース松竹大歌舞伎 引き窓/かさね
日記:2019年7月某日
北とぴあで巡業東コース松竹大歌舞伎を見る.
「一、二代目松本白鸚,十代目松本幸四郎 襲名披露 口上(こうじょう)」.幸四郎改め松本白鸚,染五郎改め松本四郎,幹部俳優出演.「二、双蝶々曲輪日記 引窓(ひきまど)」.出演:南与兵衛後に南方十次兵衛(染五郎改め松本幸四郎),女房お早(市川高麗蔵),三原伝造(大谷廣太郎),母お幸(松本幸雀),平岡丹平(松本錦吾),濡髪長五郎(幸四郎改め松本白鸚).「三、色彩間苅豆(いろもようちょっとかりまめ)かさね」.出演:かさね(市川猿之助),与右衛門(染五郎改め松本幸四郎).
白鸚・幸四郎の襲名興行もこれが最終か.口上もすっかりくつろいだ調子で,「ご当地王子の皆様」を持ち上げ楽しい雰囲気.引き窓は親子共演,かさねは同世代共演で,どちらも見応えあり.特に猿之助・幸四郎のかさねは,美しい男女の色模様から凄惨な殺しのシーンまで,息のあった踊りで素敵だった.
ところで両狂言とも,花道からむしろにくるまって主人公が出てくるという出だしで始まる.片方は白鸚(濡髪)で,片方は幸四郎(与右衛門).これもなんだか可笑しい.
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