独断的映画感想文:復讐のドレスコード
日記:2019年8月某日
映画「復讐のドレスコード」を見る. 2015年.監督:ジョスリン・ムーアハウス.
出演:ケイト・ウィンスレット(ティリー(マートル)・ダネージ),リアム・ヘムズワース(テディ),ジュディ・デイヴィス(モリー・ダネージ),ヒューゴ・ウィーヴィング(ファレット巡査部長),キャロライン・グッドオール(エルスベス),サラ・スヌーク(ガート). 1950年代初め,オーストラリアの田舎町ダンガターにティリーがミシン一つを手に帰ってきた.
ティリーは25年前10歳の時に起こった,市長の息子の事故死の現場にいた娘.市長の手で町を追い出され,その後洋裁を学んでヨーロッパの有名店で修行をしてきた.ティリーは,自身にも分からない市長の息子の死の真相を知るべく,一人暮らす母の元に帰ってきたのだ. ティリーはその美貌と目を見張るような洋裁の腕で町の人々を魅了する.町のラグビーチームのエースでティリーの幼馴染み・テディはティリーに恋心を抱く.ところが,息子の死の目撃調書を知った市長の妻はティリーへの敵意を露わにし,ティリーは町で孤立する.事件の真相は何か,ティリーの復讐はどうなるのか…. ちょっと寓話的な復讐譚.ここぞというところではぐらかされる感じのある物語がいまいちだが,映画全体の雰囲気は良い.
ティリーが腕一つで創り出すドレスが,町の女性達の態度も気持も一変させたり,復讐の切り札となったりという展開が面白いし,母モリーの活躍とその同年代の老人達のそれぞれの顛末も可笑しい. B級感に満ちているが,こういう雰囲気の映画は久しぶりなので楽しかった.但し邦題は意味不明.原題は“The Dressmaker” . ★★★☆(★5個が満点)
人気ブログランキングへ
コメント