独断的映画感想文:羊と鋼の森
日記:2019年10月某日
映画「羊と鋼の森」を見る.
2018年.監督:橋本光二郎.
出演:山崎賢人(外村直樹),鈴木亮平(柳伸二),上白石萌音(佐倉和音),上白石萌歌(佐倉由仁),三浦友和(板鳥宗一郎),堀内敬子(北川みずき),仲里依紗(濱野絵里),光石研(秋野匡史),吉行和子(外村キヨ).
北海道の森の中で育った外村直樹は,高校の時にピアノ調律の現場に立ち会いその仕事に魅了される.調律師の学校を出た外村は,憧れの調律師・板鳥のいる楽器店に採用が決まり,先輩の柳の指導で調律師としてスタートする.
柳が担当している佐倉家の姉妹は対照的なピアノを弾く二人,姉の和音は柔らかなピアノを,妹の由仁は華々しいピアノを弾く.この二人の注文を受けながら調律する柳,やがて外村は佐倉家の担当を任されるのだが….
一人の調律師が生まれ育っていく過程を描く,本屋大賞ベストセラーの映画化,原作は未読.羊とはフェルト,鋼鉄はピアノの弦を表す.調律師の成長過程という題材をしっかり描いており,映像も緑の森,ダイアモンドダスト等北海道らしい自然の描写が素晴らしい.
佐倉姉妹を演じる上白石姉妹も良かった.特にこの二人を始め,ピアノの演奏シーンの演奏の演技が丁寧で,好印象を持った.三浦友和,鈴木亮平,光石研も好演.
主演の山崎賢人は物足りない.そもそも外村が何故調律師を目指したのか,弟や両親との関係にどういう問題があったのか等は説明不足で,中途半端.
★★★☆(★5個が満点)
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