独断的映画感想文:ホテル・ファデットへようこそ
日記:2019年11月某日
映画「ホテル・ファデットへようこそ」を見る.
2017年(劇場未公開).監督:フロランス・カンタン.
出演:ジェラール・ドパルデュー(ジェラール),カトリーヌ・ドヌーヴ(バルバラ),ゴチエ・バトゥー(マニュ),ギヨーム・ドゥ・トンケデック(アントワーヌ村長).
ジェラールは自動車修理工場長.オーナーは60年間義母が勤めてきたが,最近妻が後を継いだ.
しかし妻はダンスに入れ込み,パートナーの男とただならぬ仲に.ジェラールは怪しい客の車の不正改造で得た大金を持って遂に家出を敢行,かねて目をつけた田舎の村の修理工場を居抜きで買い取るため,その村のホテル・ファデットに滞在する.
買取交渉はうまくいき,オーナーが旅行中とりあえず工場を預かることになる.ホテル・ファデットの支配人バルバラは,飲んだくれては客を放ったまま逃げ出す女.その度に気の良い村人が何とか対応して辻褄を合わせるが….
この女主人の無茶苦茶に次第に巻き込まれていくジェラールの物語.
バルバラの無軌道ぶりは次第に激しくなり,遂には24 人の結婚パーティーを忘れたまま出かけてしまう.この時点ではすっかり馴れたジェラールが中心になって,パーティーを何とか成功させてしまうドタバタがおかしい.フランス映画らしく,登場人物はことごとく自由恋愛に走っているし,まっとうな市民ジェラールの生活再建資金がどうもブラックマネーらしいというのも可笑しい.小規模なコミカル作品だが,2大俳優の演技で最後まで面白く見た.
★★★☆(★5個が満点)
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