番外:独断的歌舞伎感想文 風の谷のナウシカ 夜の部
日記:2019年12月某日
新作歌舞伎「風の谷のナウシカ 夜の部」を見る.
大変な人気で今回はなかなか厳しい席.脚本 丹羽圭子,脚本 戸部和久,演出 G2.新作歌舞伎:「風の谷のナウシカ 四幕目:大海嘯.五幕目:巨神兵の覚醒.大詰:シュワの墓所の秘密」.出演:ナウシカ(尾上菊之助),クシャナ(中村七之助),ユパ(尾上松也),セルム/墓の主の精(中村歌昇),ミラルパ/ナムリス(坂東巳之助),アスベル/オーマの精(尾上右近),道化(中村種之助),ケチャ(中村米吉),第三皇子/神官(中村吉之丞),上人(嵐橘三郎),クロトワ(片岡亀蔵),チャルカ(中村錦之助),ヴ王(中村歌六).
壮大なナウシカの物語を通し狂言にまとめた舞台,夜の部はさすがに原作を読んでいない身にはやや判りにくいが,滅び行く人類のたそがれに灯をともそうという主人公等の意図は明白.
菊之助・七之助は言うまでもないが,歌昇,巳之助,右近,種之助等の若手がそれぞれにところを得て活躍しているのは,まことに見応えあり.虚構の庭園でのヒドラを演じた柴のぶが堂々の演技で,これも素晴らしかった.
公演を重ねることで,表現を磨き上げ明快な表現にしていくことを期待したい.
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