独断的映画感想文:記者たち
日記:2020年2月某日
映画「記者たち」を見る. 2017年.監督:ロブ・ライナー.
出演:ウディ・ハレルソン(ジョナサン・ランデー),ジェームズ・マースデン(ウォーレン・ストロベル),ロブ・ライナー(ジョン・ウォルコット),ジェシカ・ビール(リサ),ミラ・ジョヴォヴィッチ(ヴラトカ・ランデー),トミー・リー・ジョーンズ(ジョー・ギャロウェイ). 2001年9・11のアルカイダによるアメリカ攻撃後,アメリカ政府はイラクが悪の枢軸だとしてイラク侵攻を決意する.「愛国心」に燃える世論に主要メディアが引きずられる中,中堅新聞社ナイト・リッダーは取材の末イラクが大量破壊兵器を持っているとの政府の主張は虚偽であることを突き止めるが…. ロブ・ライナー監督が製作・監督・出演を兼ねた実録ドラマ.冒頭の「これは真実の物語である」というメッセージが監督の本気度を物語る.
その言葉通り,政府が虚偽の主張をもとに戦争を始めたことはその後明らかになり,ニューヨーク・タイムスは謝罪広告を出す羽目になる. 映画ではナイト・リッダー社の取材活動が,進行する政治ドラマと併行して描かれ,チェイニー副大統領やラムズフェルド国務長官が,記者会見で虚偽を強弁する実写フィルムが適宜に挿入される.映画のテンポと緊張感が素晴らしく,終局まで一気に見た. この映画を見ると,日本のメディアの新聞報道はなんちゃって報道に見えてくるのが情けない.★★★★☆(★5個が満点).
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