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2020年6月に作成された記事

2020/06/26

独断的映画感想文:ワイルドツアー

日記:2020年6月某日
映画「ワイルドツアー」を見る.1_20200630190301
2018年.監督:三宅唱.
出演:伊藤帆乃花(中園うめ),安光隆太郎(シュン),栗林大輔(タケ),山崎隆正(ザキヤマ).
監督が,山口情報芸術センター主催の映画制作プロジェクト“YCAM Film Factory”で作った作品.
YCAMのワークショップ「山口のDNA図鑑」に集まる,進行役の大学生と参加者の中高生たちの行動を描く.初めて進行役を務めるウメ,参加者のタケ,シュンらと山野を廻って植物標本やその映像を集める.2_20200630190301
ウメは同じくファシリテーターで参加しているザキヤマといったん別れていたが,再びやり直そうと申し入れる.一方中卒間近のシュンは告白してきた女子に他に好きな人がいると振った後,タケに高校に入ったらウメに交際を申し込みたいと告白するが….3_20200630190301
何故か女子をザキヤマが,男子(タケとシュン)をウメが世話するこのワークショップ.ドキュメンタリータッチで進行するワークショップの模様も楽しいが,必然的に立ち上がってくる参加者の進行役への思いもみずみずしい.参加者達が撮るスマホ映像を交えて,映像が美しい.
67分と短い作品なので,ストーリーのこれ以上の展開は望めないが,映画として十分成立する美しい作品.
★★★☆(★5個が満点).
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2020/06/25

独断的映画感想文:居眠り磐音

日記:2020年6月某日
映画「居眠り磐音」を見る.1_20200630185101
2019年.監督:本木克英.
出演:松坂桃李(坂崎磐音),木村文乃(おこん),芳根京子(小林奈緒),柄本佑(小林琴平),杉野遥亮(河出慎之輔),佐々木蔵之介(佐々木玲圓),奥田瑛二(宍戸文六),佐戸井けん太(由蔵),比留間由哲(毘沙門の統五郎),中村ゆり(高尾太夫),波岡一喜(天童赤児),石丸謙二郎(坂崎正睦),財前直見(坂崎照埜),西村まさ彦(田沼意次),谷原章介(吉右衛門),中村梅雀(金兵衛),柄本明(有楽斎).2_20200630185101
佐伯泰英のベストセラーを映画化.
江戸の佐々木玲圓道場で鳴らした豊前関前藩の坂崎磐音・小林琴兵・河出慎之輔は,江戸詰めを終え揃って帰藩する.ところがその夜,琴兵の妹・舞を妻としていた慎之輔は,叔父の讒言に惑わされ舞を切ってしまう.激昂した琴兵は慎之輔を切り,翌日上意討ちを命じられた磐音と戦って死ぬ.その日は磐音と琴兵の下の妹・奈緒の祝言の日だった.3_20200630185101
家を断絶された奈緒は両親とともに城下に退き,友と許婚を失った磐音は藩を辞して浪人として江戸にもどる.半年後,磐音は昼間は鰻屋宮戸川でウナギをさばき,夜は大手の両替商今津屋で用心棒に入る生活を送っていた.時あたかも,南鐐銀8枚を小判1枚と兌換するという田沼意次の政策をめぐって,両替商は反対派と賛成派に割れ,賛成派の今津屋は怪しい浪人者につけ狙われていた….6_20200630185101
本作は,前半を磐音が大分関前藩で直面した悲劇の経過説明に,後半を基本的な登場人物が出揃った江戸での難事件の解決譚にあてているが,シリーズ化を前提のいささか冗長な記述が目立つ.この一作で勝負をかけようという迫力が今一つ物足らない.4_20200630185101
ただし時代劇としての基本的な出来は良い.松坂桃李らの殺陣も良い出来で見ごたえあり.子供たちと磐音やおこんらのやり取り等,市中の人々の描き方も好ましい.5_20200630185101
願わくばシリーズ化までいかなくとも凄い第2作を撮ってくれればというところだが.★★★☆(★5個が満点).
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2020/06/23

独断的映画感想文:ゴールデン・リバー

日記:2020年6月某日
映画「ゴールデン・リバー」を見る.1_20200629164201
2018年.監督:ジャック・オーディアール.
出演:ジョン・C・ライリー(イーライ・シスターズ),ホアキン・フェニックス(チャーリー・シスターズ),ジェイク・ギレンホール(ジョン・モリス),リズ・アーメッド(ハーマン・カーミット・ウォーム),ルトガー・ハウアー(提督).9_20200629164201
シスター兄弟は凄腕の殺し屋.3_20200629164201
二人はオレゴンの「提督」に雇われ確実に仕事をこなしている.ある時逃亡中の男の殺害を命じられた二人,男を追っている追跡係モリスからの連絡を入手しながら後を追う.2_20200629164201
ところがモリスはターゲットの男ウォームの,薬物を使って砂金を一気に取得し,得た金でテキサスに子供たちの理想郷を作るという計画にすっかり共感してしまい,自分の金をつぎ込んでウォームを支援することになる.追っていったシスター兄弟は待ち伏せを食らって縛り上げられてしまう.5_20200629164201
そこに地元のボス・メイフィールドの手下たちが金採取のうわさを聞きつけて襲ってくる.モリスとウォームはシスター兄弟の力を借りてメイフィールド一味を壊滅,4人は儲けを山分けする約束で共に金採取に取り組むことになる….
形態は西部劇だが,「らしくない」登場人物たちが西部劇らしくない物語を語ってくれる.7_20200629164201
シスター兄弟もモリスも,親との間に葛藤を抱えていて,それが彼らの現状に大きな影を落としているのが印象的.一方シスター兄弟それぞれも全く性格が違う.兄イーライは冷静非情の殺し屋ながら,平穏な市井での生活を夢見ている.弟チャーリーは激情にかられ欲望のままに動く.物語はチャーリーの欲望のために思いもかけぬ結末となるが,その結果が兄弟にとっては平安の訪れだったのも面白い.6_20200629164201
個性的な実力俳優が,それぞれに好演して見ごたえあり.しかし「ゴールデン・リバー」という邦題は大失敗だろう.原題は「シスター兄弟」,絶対こっちのほうが良い.★★★★(★5個が満点).
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2020/06/21

独断的映画感想文:竜馬を斬った男

日記:2020年6月某日
映画「竜馬を斬った男」を見る.0_20200629163401
1987年.監督:山下耕作.
出演:萩原健一(佐々木只三郎),藤谷美和子(八重),根津甚八(坂本竜馬),坂東八十助(亀谷喜助),中村れい子(ぬい),佐藤慶(手代木直右衛門),大村崑(安浦惣兵衛),内藤武敏(板倉伊賀守),原吉実(宮川助五郎),本田博太郎(桂小五郎),久仁亮子(お龍),結城貢(西郷吉之助),片桐竜次(中岡慎太郎),島田陽子(小栄).
幕末,板倉伊賀守のもと要人暗殺に活躍していた会津藩出身の佐々木只三郎.ふとしたことで勝海舟のもとに行く途中の坂本龍馬と行き会う.その後京都見廻り組を率いるようになっ只三郎は,大政奉還を経て状況の悪化した京都で,坂本龍馬をつけねらうが….1_20200629163401
龍馬暗殺犯と目される佐々木只三郎を描いた映画.ここで描かれる佐々木は,戦略的考え方のできない暗殺剣の名手と描かれ(佐々木只三郎が近藤勇に似てきたとからかわれムッとするところが可笑しい),一方で子供のような無邪気な感性の持ち主とも描かれる.
その意図は特に異論はないのだが,問題は萩原健一の年齢.2_20200629163401
子供のような純な気持ちを持った凄腕の暗殺者とするには,当時37歳の萩原健一は,いくらなんでも薹が立つすぎている.全体的にこの当時の維新の活動家は,年長のものでもせいぜい30代前半で,佐々木只三郎もこの時34歳だった.若き革命家たちの物語として描くことに映画の主眼があるとすれば,もっと若い俳優たちで描くべき映画だった.アドリブ的動きを連想させるショーケンスタイルも,この年になってはいささか受け入れ難い.とはいえ映画としてはまずまずの出来,★★★☆(★5個が満点).
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2020/06/18

独断的映画感想文:源氏物語 浮舟

日記:2020年6月某日
映画「源氏物語 浮舟」を見る.1_20200629161301
1957年.監督:衣笠貞之助.
出演:長谷川一夫(薫の君(光源氏の嫡子)),山本富士子(浮舟(中の君の妹)),乙羽信子(中の君(匂宮の北の方)),市川雷蔵(匂宮(皇子)),阿井美千子(早蕨(右近の北の方)),浦路洋子(二の宮(皇女)),中村玉緒 (侍従(浮舟の侍女)),三益愛子(中将(浮舟の母)).
源氏物語のエピソードを北条秀治の原作で映画化.この時代の世情を背景とした物語になっているが,いくつかの点で違和感が.
一つはポスターに書き込んである宣伝文句が,この映画のテーマを心の純愛と体の野性との相克のように描いてあるが,映画の内容はそうではない.映画は匂の宮が虚言を弄して浮舟の館に踏み込み浮舟を手籠めにしたこと,浮舟も薫も処女性ということを問題にしていたこと,そのため悲観した浮舟が自死したことをからなる物語.3_20200629161301
映画が描くテーマは,源氏物語の元本とも大きく異なる.映画はむしろ伸びやかな野育ちの少女浮舟が,薫の生真面目な性格と匂の宮の人を人とも思わぬ好色のために犠牲となる悲劇を描いており,そういう映画として素直に見ればそこそこ面白い.
カメラや美術などは,この時代の日本映画の充実を感じさせ見ごたえあり.結末はわかっているが,浮舟を待つ運命が哀れで胸を打たれた.
★★★☆(★5個が満点).
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2020/06/15

独断的映画感想文:火口のふたり

日記:2020年6月某日
映画「火口のふたり」を見る.1_20200617184701
2019年.監督・脚本:荒井晴彦.
出演:柄本佑(永原賢治),瀧内公美(佐藤直子).2_20200617184701
賢治は父からの連絡で昔の恋人直子が結婚すると知る.帰郷した翌朝,直子が訪ねてきて賢治は直子の買物に付き合うことに.大型テレビを直子の新居に運び込んだ賢治は,直子に誘われるまま直子と関係を持つ.
思い出話と現在の暮らしを語り合いながら,二人はかっての様に激しいセックスを重ね,式までの5日間を共に過ごすことになる.賢治は直子と付き合いながら別の女性との間に子供ができ,その女性と結婚したが子供が1歳の時に離婚してしまった.直子は年上の自衛官と,子供を産みたくて結婚するのだと言う.3_20200617184701
また賢治は,直子の肉体に溺れていく自分へのやましさがあったとも言う.二人は従兄妹同士なのだった….
登場人物はこの二人のみ,全編の過半が激しい(獣のようなと思えるほどの)セックスシーンという映画だが,この両者の心と体が解き明かされていく物語の進展は見ごたえあり.4_20200617184701
特に最後の夜のベッドで賢治に心情を語る直子のシーンでは,直子の純情に胸が熱くなった.二人が訪れる西馬音内盆踊り,通称「亡者踊り」のシーンも素晴らしい.5_20200617184701
最後は奇妙な味のある種のハッピーエンド(?)となるが,なかなか面白かった.★★★★(★5個が満点).
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2020/06/09

独断的映画感想文:シネマ歌舞伎 野田版 鼠小僧

日記:2020年6月某日
映画「シネマ歌舞伎 野田版 鼠小僧」を見る.Photo_20200629154401
上演:2003年8月.配役:稲葉幸蔵/棺桶屋三太:中村勘九郎,若菜屋後家お高:中村福助,與吉:中村橋之助,大岡妻りよ:片岡孝太郎,目明し清吉:中村勘太郎,辺見娘おしな:中村七之助,長屋の娘お新:坂東新悟,辺見勢左衛門:中村獅童,番頭藤太郎:坂東彌十郎,辻番人與惣兵衛:坂東 吉弥,辺見妻おらん:中村扇雀,大岡忠相:坂東三津五郎.
豪商・辺見勢左衛門の弟・三太は棺桶屋,ドケチで金の亡者の三太は人望がない.ひょんなことから勢左衛門の娘の縁談に巻き込まれた三太は,思わぬことから義賊鼠小僧となり大江戸の街に小判の雨を降らす仕儀となる….
目が回るようなスピーディーな展開のドタバタ喜劇,と思いきや後半はドラマチックな展開の人情劇となる.なかなか面白い舞台,しかし野田秀樹の癖が凄い.
この芝居は勘三郎以外は決して上演しないだろう.逆に言えば勘三郎ならではの狂言なのだ.これが勘三郎だ.近くば寄って目にも見よ,という訳だ.見なければ始まらない.見た上でご感想を.
★★★(★5個が満点).
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2020/06/04

独断的映画感想文:狗神 INUGAMI

日記:2020年6月某日
映画「狗神 INUGAMI」を見る.1_20200629153501
2001年.監督:原田眞人.
出演:天海祐希(坊之宮美希),渡部篤郎(奴田原晃),山路和弘(坊之宮隆直),遊人(土居誠二),矢島健一(坊之宮道夫),深浦加奈子(坊之宮百代),藤村志保(坊之宮富枝),淡路恵子(土居克子),街田しおん(坊之宮園子),入江雅人(坊之宮博文).
四国の山奥にある村に書道家でもある教師・奴田原晃が赴任してくる.
晃は村で出会った土居誠二を通じて,村の旧家坊之宮の分家で手漉き和紙を作っている美希を知る.それ以来,美希の母の身に不思議なことが起こり,美希は次第に若返っていく.ある日山で会った二人は雷雨に遭い木の祠に逃げ込むが,そこで美希は自身の過去の過ちを語り晃と結ばれる.
美希の姪・里香と恋仲の誠二は,祖母の克子に,坊之宮家の女は狗神筋であり結婚は許さないと固く言い渡される.克子が社長である土居製紙は,美希の仕事場を含む土地を坊之宮本家から買取,リゾート開発をしようとするが,それを阻止するべく乗り込んだ美希の面前で,克子は急死する….2_20200629153501
物語は宿命的な近親相姦を伴ったおどろおどろしい話なのだが,四国の山奥が舞台とはいえ,現場は紛れもない現代社会で状況と物語が一致しない違和感がある.
何と言っても狗神とは何か,という基本的なイメージがあまりに曖昧で,村人達が狗神と称して何を怖がっているのかが,よく判らない.美希と母の関係等ミステリアスな要素もあり,山また山のこの里を写すカメラも美しいが,映画の基本がぐらぐらしている感じが残念.
★★☆(★5個が満点).
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2020/06/02

独断的映画感想文:キリング・ミー・ソフトリー

日記:2020年6月某日
映画「キリング・ミー・ソフトリー」を見る.0_20200629151801
2001年.監督:チェン・カイコー.
出演:ヘザー・グレアム(アリス),ジョセフ・ファインズ(アダム),ナターシャ・マケルホーン(デボラ),イアン・ハート(ダニエル).5_20200629151801
ロンドンでweb関係の仕事をしているアリスは,同棲中の恋人と平穏な暮らし.ところが通勤途中でふと目を見交わした男に心を奪われたアリスは,誘われるまま男の家に行き,激しいセックスに我を忘れる.2_20200629151801
男・アダムは高名なアルピニストだったが,アリスはアダムを深くは知らないまま同棲中の恋人を捨て,アダムとの結婚に突き進む.しかし結婚前後から,アリスに宛てて警告状が届くようになり,またアダムの過去に不審な点が浮かび上がってくる….1_20200629151801
いわゆる青髯ものミステリーだが,映画の尺は短く,謎解きという程でも無い結論が最後に提示されて映画は終了.
ヘザー・グレアムの童顔に似ない激しいセックスシーンが印象的だが,映画としてはやや食い足りない,土曜サスペンス劇場的映画.山岳シーンはお金がかかってないのが明らかだが,せめてイギリスの風景はもう少し丁寧に描写した方が良かった.3_20200629151801
★★★(★5個が満点).
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2020/06/01

独断的映画感想文:シネマ歌舞伎 人情噺 文七元結

日記:2020年6月某日
映画:シネマ歌舞伎「人情噺 文七元結」を見る.Photo_20200629150901
2007年新橋演舞場の舞台を山田洋次が監督して作成.出演:左官長兵衛(中村勘三郎),角海老女房お駒(中村芝翫),女房お兼(中村扇雀),和泉屋清兵衛(坂東彌十郎),和泉屋手代文七(中村勘太郎),鳶頭伊兵衛(片岡亀蔵),角海老若い者藤助(中村山左衛門),長兵衛娘お久(中村芝のぶ),女郎吉野(中村小山三),女郎花香(中村芝喜松),角海老娘分お光(中村鶴松).
勘三郎の並々ならぬ演技で見せる人情コメディ.前半の角海老の場,先代の芝翫,勘三郎,柴のぶ,鶴松のシーンで泣かされた.その前は小山三・芝喜松の女郎衆が笑いを振りまいていたのだ.
大川端の場での勘太郎との絡みも良かった.勘三郎が,「死ぬんじゃねえぞ」と叫びながら花道を疾走して入る幕切れも素敵.この舞台は自分は見ていないが,山田洋次の監督はさすがに冴え,普段客が見ることのない角度からの映像が素晴らしい.ローレンス・オリビエの映画「ハムレット」を思い出した.このDVDは見応えあり.見て良かった.★★★★(★5個が満点).
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