独断的映画感想文:ワイルドツアー
日記:2020年6月某日
映画「ワイルドツアー」を見る.
2018年.監督:三宅唱.
出演:伊藤帆乃花(中園うめ),安光隆太郎(シュン),栗林大輔(タケ),山崎隆正(ザキヤマ).
監督が,山口情報芸術センター主催の映画制作プロジェクト“YCAM Film Factory”で作った作品.
YCAMのワークショップ「山口のDNA図鑑」に集まる,進行役の大学生と参加者の中高生たちの行動を描く.初めて進行役を務めるウメ,参加者のタケ,シュンらと山野を廻って植物標本やその映像を集める.
ウメは同じくファシリテーターで参加しているザキヤマといったん別れていたが,再びやり直そうと申し入れる.一方中卒間近のシュンは告白してきた女子に他に好きな人がいると振った後,タケに高校に入ったらウメに交際を申し込みたいと告白するが….
何故か女子をザキヤマが,男子(タケとシュン)をウメが世話するこのワークショップ.ドキュメンタリータッチで進行するワークショップの模様も楽しいが,必然的に立ち上がってくる参加者の進行役への思いもみずみずしい.参加者達が撮るスマホ映像を交えて,映像が美しい.
67分と短い作品なので,ストーリーのこれ以上の展開は望めないが,映画として十分成立する美しい作品.
★★★☆(★5個が満点).
人気ブログランキングへ
コメント