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2020/06/04

独断的映画感想文:狗神 INUGAMI

日記:2020年6月某日
映画「狗神 INUGAMI」を見る.1_20200629153501
2001年.監督:原田眞人.
出演:天海祐希(坊之宮美希),渡部篤郎(奴田原晃),山路和弘(坊之宮隆直),遊人(土居誠二),矢島健一(坊之宮道夫),深浦加奈子(坊之宮百代),藤村志保(坊之宮富枝),淡路恵子(土居克子),街田しおん(坊之宮園子),入江雅人(坊之宮博文).
四国の山奥にある村に書道家でもある教師・奴田原晃が赴任してくる.
晃は村で出会った土居誠二を通じて,村の旧家坊之宮の分家で手漉き和紙を作っている美希を知る.それ以来,美希の母の身に不思議なことが起こり,美希は次第に若返っていく.ある日山で会った二人は雷雨に遭い木の祠に逃げ込むが,そこで美希は自身の過去の過ちを語り晃と結ばれる.
美希の姪・里香と恋仲の誠二は,祖母の克子に,坊之宮家の女は狗神筋であり結婚は許さないと固く言い渡される.克子が社長である土居製紙は,美希の仕事場を含む土地を坊之宮本家から買取,リゾート開発をしようとするが,それを阻止するべく乗り込んだ美希の面前で,克子は急死する….2_20200629153501
物語は宿命的な近親相姦を伴ったおどろおどろしい話なのだが,四国の山奥が舞台とはいえ,現場は紛れもない現代社会で状況と物語が一致しない違和感がある.
何と言っても狗神とは何か,という基本的なイメージがあまりに曖昧で,村人達が狗神と称して何を怖がっているのかが,よく判らない.美希と母の関係等ミステリアスな要素もあり,山また山のこの里を写すカメラも美しいが,映画の基本がぐらぐらしている感じが残念.
★★☆(★5個が満点).
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