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2020/09/09

番外:独断的歌舞伎感想文 9月大歌舞伎3部4部:引窓/鷺娘

日記:2020年9月某日
「9月大歌舞伎3部4部」を歌舞伎座で見る.Img_20200909_201934_20200916210201
第三部 秀山ゆかりの狂言「双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき) 引窓」.出演:濡髪長五郎(吉右衛門),南与兵衛後に南方十次兵衛(菊之助),平岡丹平(歌昇),三原伝造(種之助),お早(雀右衛門),お幸(東蔵).第四部「映像×舞踊 特別公演 口上(こうじょう)/鷺娘(さぎむすめ)」.出演:鷺の精(玉三郎).
引窓は菊之助の初役で,さわやかでハンサムな南与兵衛が素敵.しかし播磨屋一党の芝居との噛み合いはというと,若干の違和感がある.平均年齢も随分違うし.
鷺娘は,まず口上で,玉三郎が熊本八千代座で上演した映像と舞踊の公演を歌舞伎座にもあげてみたと挨拶.その後奈落やセリ,回り舞台,鳥屋の紹介を映像でした後,いよいよ踊り.登場した玉三郎は白鷺の衣装,繊細な動きで表現する白鷺の精が素晴らしい.引き抜きで娘の衣装になってからは映像に引き継ぎ,大音量大画面の音楽と踊りが圧倒的.鷺娘の音楽がこれほど素晴らしいとは新鮮な驚きだ.終盤にはまた玉三郎の白鷺の精に戻り,はかない最期までの緊張感あふれる踊り.
やはり鷺娘フルバージョンを玉三郎で見たいものである.
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