独断的映画感想文:グッドライアー 偽りのゲーム
日記:2020年9月某日
映画「グッドライアー 偽りのゲーム」を見る.
2019年.監督:ビル・コンドン.
出演:ヘレン・ミレン(ベティ・マクリーシュ),イアン・マッケラン(ロイ・コートネイ),ラッセル・トヴェイ(スティーブン),ジム・カーター(ヴィンセント・ハロラン).
出会い系サイトで自己紹介しあい初デートとなったロイとベティ,ベティは夫を亡くした資産家で一人住まい,時折孫のスティーブンが手伝いに来てくれる.
ロイは実はプロの詐欺師,リターンの大きい違法投機に出資者を募り,皆で入金したとたんに警察に踏み込まれ,皆散り散りに逃亡すると見せかけ実はそのうち一人だけが被害者だという投資詐欺の手口が,並行して描かれる.
ロイはベティの信用を得,ひざの具合が悪いという口実でベティの家に逗留するまでになる.実はベティには持病があり余命は長くないと判明,ベティの希望通り二人はベルリンに旅行に行くことにするが….
題名が暗示する如く,ベティも只騙されるだけの存在ではない.
ベティの正体は終盤まで明かされないが,これは観客の知らない過去があったというだけの話なので,意外感はあってもどんでん返しというほどのものではない.ミステリーと言えるかもしれないが,サスペンスという感じはあまりないのが残念なところだ.騙し騙されという応酬を期待したが,割と一直線の映画だった.
主演両名はさすがに見応えあり.
★★★(★5個が満点).
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