独断的映画感想文:ライフ・オブ・デビッド・ゲイル
日記:2020年9月某日
映画,「ライフ・オブ・デビッド・ゲイル」を見る.
2003年.監督:アラン・パーカー.
出演:ケヴィン・スペイシー(デビッド・ゲイル),ケイト・ウィンスレット(ビッツィー),ローラ・リニー(コンスタンス),ガブリエル・マン(ザック),マット・クレイヴン(ダスティ・ライト),ローナ・ミトラ(バーリン).
取材源の秘匿を主張し収監されたことのある雑誌記者ビッツィーに,死刑囚デビッド・ゲイルから独占インタビューの指名が来る.死刑執行直前までの3日間にわたるインタビューに,雑誌社は大枚の金を積んでビッツィーを送り出す.
ゲイルは死刑反対運動の活動家で大学教授だったが,教え子をレイプした疑いで解雇,更に死刑反対運動を共に戦ってきた活動家のコンスタンスを,レイプしたうえ無残な殺し方で殺害した疑いで,死刑判決を受けていた.
ゲイルは,教え子レイプ事件は教え子の側から誘われた合意のセックスで,思いがけぬ訴えの後教え子はすぐに告訴を取り下げたこと,しかし教職を首になり妻には離婚され,アル中となったことを語る.その彼を支えたのはコンスタンスだったが,運動組織はゲイルを排除するようコンスタンスに指示する.絶望して再度酒に走ったゲイル,しかしコンスタンスがゲイルの面前で倒れる.病院でゲイルは初めてコンスタンスが白血病であることを知った.
ビッツィーはゲイルが冤罪ではないかと疑うようになるが,彼女のモーテルにその晩ビデオテープが届く.テープにはコンスタンスと思われる女性が,裸で後ろ手錠のまま頭にビニール袋を被せられて窒息死する経過が撮られていた….
よく作りこまれたサスペンスフルなドラマだ.もっともいろいろ伏線があって,事件の結論はある程度想像がついてしまう.しかしさすがに主演の3人の演技で,ハラハラドキドキも含め最後まで一気に見た.
但し解説編的なエピローグは,やや過剰という感じがする.解説編があることで,それまでの緊張感がそがれた印象を受けた.この辺は独断的感想にすぎません.
★★★☆(★5個が満点).
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